toby_Nakamichi’s blog

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気になっていた実験

お休みになりましたので、早速実験を行いました。
 
何が気になって実験を行ったのか。
 
キーワードは「マルチアンプ接続」、2WAY以上のスピーカーの接続方法の一つです。
 
以下接続方式について記載します。
注)当システム上での接続なので他システムでは異なる場合があります。
 
1.一般的な接続(名前は?)
・プリアンプ→パワーアンプ→ケーブル→ネットワーク(ローカット)→ツイーター
                  → ネットワーク(ハイカット)→ウーファー
 
2.バイワイヤリング接続
・プリアンプ→パワーアンプ→ケーブル→ネットワーク(ローカット)→ツイーター
             →ケーブル→ネットワーク(ハイカット)→ウーファー
 
 2組のケーブルを使うのが特徴です。
 
3.バイアンプ接続
・プリアンプ→パワーアンプ→ケーブル→ネットワーク(ローカット)→ツイーター
      →パワーアンプ→ケーブル→ネットワーク(ハイカット)→ウーファー
 
 2組のパワーアンプを使うのが特徴です。
 
 
4.マルチアンプ接続
・プリアンプ→チャンネルデバイダー→パワーアンプ→ケーブル→ツイーター
                 →パワーアンプ→ケーブル→ウーファー
 
 スピーカーのネットワークを使わずアンプとスピーカーユニットを直接接続するのが特徴です。
 
 
これまでナカミチのコンパクトバフレフのSP-4Sをバイワイヤリング接続(バイワイヤリング改造及びネットワーク変更)で音出ししていましたが、バイアンプ接続とマルチアンプ接続の音の違いがとても気になっていたのです。
 
 
[SP-4S改造の過去記事]
 
 
ただし、マルチアンプにする為にはパワーアンプとチャンネルデバイダの追加とネットワークの改造が必要です。
 
ネットワークをスルーする改造した後、以下の様なマルチアンプ接続としました。
 
OMS-20(CDP)→CA-50II(プリアンプ)→チャンネルデバイダ(EC-302)→パワーアンプ(PA-50CE)→ウーファー
                                →パワーアンプ(PA-50)→ツイーター
 
 
 
 
チャンネルデバイダの選定は実験目的なので価格を含めて検討した結果、ナカミチフリークとしてカーオーディオ用にチャンネルデバイダがあることがわかりましたのでEC-302(2WAY/3WAYに対応)を使用することにしました。(笑)
EC-302はLCRを使ったパッシブ回路ではなくてオペアンプを使ったアクティブ回路でカットオフ周波数(スイッチ)、レベル(VR)、位相(スイッチ)を変更できるようになっています。カットオフスロープは-18dB/oct(固定)です。
 
 
 
聴感(ここ大事ですね)と併せてFFTツールを使って調整しました。
ツイーターのカットオフ(HPF)は1KHz、位相は180度、ウーファーのカットオフ(LPF)は2.5KHz、カットオフ(HPF)はスルーとなっています。
 
注)画面は実際にピンクノイズを入力した時の特性表示ではありません。
 
ネットワークの改造をしてしまうので、直接的な聴き比べはこれまでのバイワイヤリングとマルチアンプはできませんが、もう一組のSP-4S(無改造)を通常の接続として、マルチアンプ接続と比較としました。
今後の残務として、バイワイヤリング改造をして聴き比べをしないと。
 
[1.一般的な接続]
 
 
OMS-20(CDP)→CA-50II(プリアンプ)→パワーアンプ(PA-50)→スピーカー(ネットワーク有)
正確にはチャンネルデバイダは接続したまま、高域出力(HPFをスルー)をパワーアンプに接続しています。
 
4.マルチアンプ接続
 
OMS-20(CDP)→CA-50II(プリアンプ)→チャンネルデバイダ(EC-302)→パワーアンプ(PA-50CE)→ウーファー
                                →パワーアンプ(PA-50)→ツイーター
 
上下の画像では違いが判りませんが、出音は違いすぎです。。。(笑)
よーく見るとスピーカーキャビネットが木目(ネットワーク無)とブラック(ネットワーク有)で違います。
 
高音のクリア感が大きく違いますね、生き生きとして、特にシンバルの粒立ちが顕著です。通常接続は何か一枚ベールが掛かってますし、ボーカルも奥に下がってます。ただ、これが決して駄目という訳では無いのですが、この出音を知ってしまうと戻れません。でも低音の差異は感じることが出来ませんでした。(駄耳・・・)
 
これは両極端な接続なので違いがハッキリと判ったのですが、これまでのバイケーブル接続と未実施のバイアンプ接続と今回のマルチアンプ接続との違いを確認する必要性がありますね。
 
個人的にこれまでのバイワイヤリング接続とマルチアンプ接続の違いが大きく無いとシステム構成の大幅変更をする必要が無く、良いと思っているのですが。。。(汗)