マルチアンプ接続の実験を行った事で、気になった事項について追実験を行いました。
バイアンプ接続(ネットワーク付)、マルチアンプ接続(ネットワーク無)との比較です。
一方、マルチアンプ接続時のチャンネルデバイダのカットオフ周波数はノーマル時の-21dBと同じとなる1.5KHzとし、まずそれぞれの特性を比較するためにウーファーのみ、ツイーターのみ、両方の場合についてそれぞれ測定しました。
[バイアンプ接続のウーファーのみ]
ネットワーク無しなのでウーファーの裸特性で2KHzを超えた辺りから緩やかに下がってます。
[バイアンプ接続のツイーターのみ]
カットオフ周波数は6KHz、スロープカーブは-6dB/Oct、1.5KHz辺りでやっと20dB落ちてます。
[バイアンプ接続の特性]
高域ですが10KHzを超えた辺りから下がってます。
[マルチアンプ接続のウーファーのみ]
カットオフ周波数は1.5KHz、スロープカーブは-18dB/Oct、3KHz辺りで20dB落ちてます。
[マルチアンプ接続のツイーターのみ]
カットオフ周波数は1.5KHz、スロープカーブは-18dB/Oct、1K辺りで20dB以上落ちてます
[マルチアンプ接続の特性]
10KHzを超えてもレベルは下がって無いです。ネットワーク有り時の特性からツィーターの上限かなと思ってました。しかしツィーターはその上まで延びていて、コンデンサによって下がる事がわかりました。
それぞれの特性を測定した後、いつもの試聴曲にて聞き比べてみます。
なお、音量に差が無い様にレベルを測定しボリュームを調整しています。
バイアンプ接続ではアコースティックギターの出音が少しこもっている感じで、ハイハットにキレがありません。一方マルチアンプ接続では、アコースティックギターがイキイキとして艶があり、定位がハッキリしていて、ハイハットもとてもリアリティーを感じる事ができました。
結論として、ノーマル接続とマルチアンプ接続程の差では無いですが聴き分けられる差がありました。
ツィーターの10KHzから上の差に依るものかなと推測しています。
後、今回は周波数特性しか測定していませんが歪み、位相も関係していると思います。
それについては、また別途実験してみたいですね。