本日の作業は新ナカミチ館の作業スペースで初めて本格的なメンテナンス作業を行いました。今後、新ナカミチ館で行うであろう作業を想定しての実施です。というと、聞こえは良いですが、取材や収録まで時間が無いので此処で出来れば、時間的に助かるということです。
新ナカミチ館の作業スペースのコンセプトは測定機材をミニマムとすること。
そこで、ナカミチのオーディオアナライザT-100で発振器、レベル計、ワウフラッター、ノイズ計の4項目が一台で測定できます。サービスマニュアルを基にした調整では他にMPXフィルタの調整で19KHzの信号が必要なのですが、T-100の内蔵オシレーターは19KHz±100Hzが出せませんので、CR発振器を別途追加。
それとレベル測定で350mV-0.9dB、35mV-0.25dBをする必要がありますが、T-100のスケールでは難しい。そこで電子電圧計を持ってきました。このモデルは入力が2chありますのでL、R同時測定可能です。
自宅では、HPのオーディオアナライザ8903Bを使用しています。オートレンジ切替で周波数も同時測定できますが、測定は1chのみ。(自宅では自作の2ch切替ボックスを使用しLR切替て使用) 電子電圧計はオートレンジ切替と周波数測定はできません。オートレンジは手動で我慢するとして、周波数は電子電圧計の背面出力を周波数カウンタに接続することで実現させました。我ながら良いアイディアだと思います。(笑)
それと、据え置き型のデジタルマルチメーターも設置しましたので、これでサービスマニュアルに基づく調整が一通り出来きるようになりました。
細かいことを言えば、チューナーの調整に必要な測定器が無いので出来ませんが、カセットデッキだけでも、こちらで出来れば良しとしないと。
新ナカミチ館で使用するDRAGONのメンテ・調整を実施してみます。
メカ駆動ベルトとアイドラホイールの交換後に、サービスマニュアルに基づいて調整してみました。こちらにはパソコンを置いていないので、サービルマニュアルはオリジナルかPDF印刷物を使用する必要があります。
いや、新ナカミチ館の作業スペースでDRAGONがメンテできるようになるとは、感慨深いものがあります。