toby_Nakamichi’s blog

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Pioneer CT-A1の調整

 
 
先日、1000ZXLとの未調整対決をしたCT-A1ですが、サービスマニュアルが入手できたので調整を実施しました。といってもCT-A1ずばりではなく、PhaseLinear社のモデル7000というものです。
Wikiで確認するとパイオニアが買収したPhaseLinearというアメリカのメーカーからCT-A1をベースに作られたもののようですね。
 
パネルはシルバーベースで、ラックマウント用ステーがついていますが、それ以外はスイッチの位置など、ほぼ同じです。スペックを比較するとF特、S/Nも全く同じでした。
 
取り敢えず、大きくは違わないだろうと仮定して調整することにします。
 
・D.Dモーターロック調整
Dolby再生・録音調整
・再生EQ調整
・再生レベル調整
・FL表示調整
・消去ヘッド電流調整
・バイアストラップ調整
・録音EQ調整
 ※ノーマルポジションの333Hzと15KHzの2点を調整して、CrO2、FeCr、Metalは100Hzから15KHz間の7点で規定レベル内に入っているか確認するように記載されています。
・録音バイアス調整
・録音レベル調整
・録音F特調整
・内臓OSC調整
 ※内臓発信機は2周波数あり、マニュアルには333Hzと10KHzと記載されていますが、CT-A1では1KHzと10KHzでした。この部分の仕様は異なるようです。
・U-Scan(AutoBLE)入力レベル調整
 ※このモデルではAutoBLEのことをU-Scanという機能名になっているようですね。
 
調整の作業量としては、かなりボリュームがありますが、AutoBLEの調整については最後の1セクションだけです。つまり基本的な録音再生の調整がきちんとされていることが前提です。
実際に調整してみて、録音バイアス調整と録音レベル調整は自己流の調整で概ね合っていましたが、録音EQ調整、再生EQ調整について調整出来なかった点が出音に大きく効いていると思います。
またAutoBLEのOKとするポイントも合っていませんでした。
当たり前のことですが、サービスマニュアルの必要性について再認識しました。
 
 
最後に試聴しました。未調整時のAutoBLE後の出音は高域が下がったおとなしい音でしたが、今回の調整後はソースに対して高域が少しあがりシャープな音になりました。これが本来の音なのですね。