本日の作業は先日入手した581Zのメンテナンス作業です。
入手時の状態は、かなりの汚い状態でしたので、かなり時間を掛けて徹底的にクリーニングしました。そのお陰で汚れは取れたのですが、錆は残っていますので後日対処したいと思います。汚れが落ちれば、メンテ作業する気が起きますから。(笑)
この個体の問題点は以下の通りです。
・ピンチローラーアームの固着
・メカ駆動ベルトのスリップ
この二点でメカが再生状態に遷移することが出来ませんでした。
この問題をクリアすることで再生状態に移行出来ました。
それにより、テイクアップハブのトルク不足が判明しましたので、アイドラホイールの清掃及びゴムの活性化で対処。この対処でFF、REWのトルクも正常になります。
続けて、録音をチェックします。
録音モードに遷移出来ません。。。
アレですね。(笑)
ナカミチサイレントメカで、3ヘッドアフターモニター無し及び2ヘッドモデルは再生、録音モードの切り替えにメカからのワイヤーで行っています。このアームの取付部が折れてしまうのです。
画像は対処後のものです。
オリジナルのタッピングビスからネジ+ナット+接着剤で固定することで対処しました。
メカのメンテが完了しましたので、サービスマニュアルに基づいて調整を実施し、作業は完了です。
調整ですが、581Zのサービスマニュアルはあのサイトにもアップされていないので、この時の為にあらかじめ某海外オークションでオリジナルサービスマニュアルを取得していて正解です。400Hzと15KHzのオシレーターレベル調整でテストポイントでの規定レベルがわかりませんから。以前プリメインアンプのIA-3のアイドリング電流の規定レベルでもオリジナルサービスマニュアルのお陰で調整することができました。ダウンロード出来るモデルは良いんですが、できないモデルはメンテ作業に支障が出ますね。
[調整項目]
・メーター感度調整
・OSC調整
・再生ヘッドのアライメント調整(ハイト、アジマス)
・録音ヘッドのアライメント調整(ハイト、アジマス)
・録音レベル感度調整
・録音バイアス調整
完了後はお楽しみの試聴タイム。
アフターモニターは出来ませんが、流石3ヘッドモデルですね。