着弾記事から少し間が空いてしまいましたが、今回は681ZXのメンテ作業を紹介します。
問題点をおさらいしておきましょう。
・自己録再でRチャンネルのレベル低い、他デッキでの録音を再生してもRチャンネルのレベルが低い
・オートキャリブレーションが正常に動作しない
再生時にレベルが低いということですから、レベルが低い原因をさぐります。2点目のオートキャリブレーションが正常に動作しないというのも再生レベルが低いなら当然という気がします。再生レベルを適正にすれば、こちらもOKになる可能性が高いです。
では、早速始めましょう。
テストテープで再生レベルをチェックすると確かにRチャンネルのレベルが5dBほど低い。
1KHzのテープで再生ヘッドの高さ調整を行うと、かなりズレておりました。
調整してLチャンネルと同レベルに合わせます。続けて、アジマスの調整を15KHzで行いました。
まだアンプ部の調整前なのですが、簡易的に録再チェックすると、基準レベルに達しないので、録音ヘッドもズレている可能性が高いですね。
ここで、別に気になった点が、カセットリッド内の照明が点灯していないこと。
気になると寝れないので、対処します。
カセットリッドの電球交換のついでにカウンター部分の電球も交換しました。
併せて、フロントパネル脇のラックマウントが無い状態でしたので、部品取り機から移植。
最終工程は調整ですが、681ZXのサービスマニュアルは入手出来ないので、682ZXのサービスマニュアルに基づいて調整し、無事に調整完了です。
3ヘッド、アフターモニター無しの681ZX。2ヘッドと同じく録音、調整、レベルチェックして、合うまで地道に繰り返します。これがまた至福の時間なのです。(爆)
調整後の試聴タイムです。
再生ヘッドの高域の延びも申し分なし。まだまだ現役で活躍してくれそうです。