本日の作業は、ナカミチのカセットデッキ1000ZXL-LTDのメンテです。
先日、久々に録音したのですが録音再生のレベル差異(低下)および歪みが多いという状態でしたのでメンテ作業と相成りました。
作業開始にあたり、当ブログの過去記事を検索すると アイドラホイールゴム、メカ駆動用ベルトの交換作業を2018/12/23に実施。ABLE関連の調整作業は2014/08/17が最終でした。
今回の作業方針として、
・アイドラホイールゴム交換(前回交換から4年経過)
・メカ駆動ベルトの交換(前回交換から4年経過)
・他ベルト類の状態チェック(前回確認から4年経過)
・再生回路のDCオフセット調整(前回調整から4年経過)
・ABLE関連の調整(前回調整から7年経過)
を実施しようと思います。
それにしても、前回からこんなに月日が経過していたとは。。。(汗)
1000系および700系のメンテ作業はカセットデッキとは思えない20Kgという重量に毎度筐体のハンドリングで気を遣います。
ウッドケースからシャーシーアッセンブリー全体を取り出して、上部シールド板を取り外します。(途中省略) メカを摘出します。
キャプスタンホイールベルトの状態確認および清掃。
画像は撮り忘れましたが、メカ駆動ベルト、アイドラホイールゴムを予定通り交換しました。
メカのメンテが終わったところで、筐体に戻す前に動作チェックを実施。
この時、フロントパネルが無くオペレーションが不可なので外部リモコンは必須です。
問題なかったので、筐体にメカを戻します。
調整作業の初めに再生回路のDCオフセット調整があるのですが、先日パワーアンプ(PA-70CE)のノイズ問題でデュアルFETを交換したことを思い出し、こちらも予防措置としてデュアルFETを交換することにしました。パワーアンプほどでは無いですが、重量級ですし次回メンテ作業までのライフタイムを考慮。
交換作業後の画像です。デュアルFETと併せて、オフセット電圧調整用VRも多回転タイプに交換しました。オフセット調整の作業性、経年によるズレを考慮。
オリジナルは側面調整タイプですが、調整時は延長基板を使うので上面調整の方が逆に都合が良いです。
サービスマニュアルに基づいて、調整を実施します。
久々に登場の調整ジグですね。
前回の1000ZXL系調整から数年?経過しているので、調整ジグの使い方をすっかり忘れてます。特性が出ずに、3回も調整作業をやり直しましたので、メモしておきました。。。(汗)
ふう、やっと元のラックに戻しました。
他のナカミチでもそうですが、特にフラッグシップである1000ZXL-LTDは常に完調状態で無いといけませんからね。