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Nakamichi DRAGON-CT修理完了

前回は、センターサーチ機能がエラーになるところまででした。
 
この後、サービスマニュアルに沿って調整をします。
 
センターサーチの最内周の位置を調整します。
アームホルダにある時のみ、調整ネジの調整ができます。(これは不便)
したがって
 
1.ずれを確認し、ズレが無ければ終了
2.調整ネジを廻す(調整量は感で)
3.センターサーチボタン押す
4センサーアームが移動し、アーム降下
5.センサーアームをアームホルダに戻す(センサーサーチ・キャンセルボタンを押しても可)
1.から繰り返す
 
上記を繰り返すこと10回以上。。。
 
続いて、センサーアームの位置検出出力を調整します。
 
これは、決められた2点にてセンサーアーム位置検出出力をエキセントリックアジャスタと
調整ボリュームを弄って、一次関数の傾きとオフセットを合わせて規定出力電圧になるようにします。
この調整も、エキセントリックアジャスターと調整ボリュームの関係が最初わからず(サービスマニュアルに記載なし)、また調整もとてもシビアで、30分以上格闘しました。(汗)
 
その後、ターンテーブルのブレーキ始動電圧を調整して完了です。
 
調整後、センターサーチ機能の動作確認をします。
 
[センターサーチボタンを押す]
ターンテーブル回転、センサーアームが移動し、最内周に移動
・センターずれを測定
・調整位置でターンテーブル停止
・アクチュエータが動き、ガラステーブルをずれている分押し補正
・センターずれを測定
・センター調整完了
 
無事に絶対センターの調整機能が動くようになりました。
 
 
この後、残りの不具合であるアームリフターのダンパー抜け、そしてスタティックアームのダンパーオイル抜けの対応をしました。 
どちらも単純にダンパー用のオイル抜けなのですが、メーカーに修理の問い合わせた時に
一緒に質問としてオイルの補修提供状況を確認しました。
その結果は、当然在庫なし。設計資料も無く情報を入手出来ませんでした。。。
ということでイメージのみで何種類か粘性の異なるシリコンオイルを入手して試しつつ
アームリフターのダンパー及びスタティックアームのオイルを充填作業を完了しました。
 
 
 
 
アームリフターの上下時、アップではアームが飛び跳ね、ダウンすると盤上で針がバウンドしていた状況が制動が効いてゆっくりと上下するようになりました。
 
アームリフターは、入手オイルの中から中程度から試してみましたが、イメージより多少速いので一番粘度が高い物にしました。何気にオイルを取り除く作業が地味に大変ですね。
アームリフターの上下時、アップではアームが飛び跳ね、ダウンすると盤上で針がバウンドしていた状況が制動が効いてゆっくりと良い感じに上下するようになりました。
スタティックアームの方は中間のオイルを充填し、時間を掛けて塩梅を見ることにします。
 
 
 
当初は見当がつかず、どうなるか不安でしたが無事に直って良かったです。
でないともう一台ポチっていたかもしれません。。。(爆)
 
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