toby_Nakamichi’s blog

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本日のイベント(2022/10/18、市川邸試聴室)

ヘッド交換ドラゴンの音を聴きませんかと、お誘いを頂いてカセットデッキに拘りを持たれる猛者メンバーの集いに行ってきました。

 

場所はA&Vライターの市川二朗さんのご自宅試聴室。

 

 

入るなり広さとしっかりと音響施工された部屋にびっくりです。長岡先生とも交流があった様で、使用されているスピーカーはメーカー既製品は1点もなく、スワンをはじめFOSTEXのユニットを使ったエンクロージャーでした。天井高さは優に3メートル以上あり、広さは30畳以上はあるかと。左側壁面にはアナログレコードラック棚、右側壁面にはCD棚、背面には書籍棚があり、その数にも驚きました。これぞライターの試聴室という感じです。(雑談の中で、試聴室施工時のこだわりもお聞きしました。)

 

本日のメインイベントはこの試聴室で、元S社のTさんが持ち込まれた「TC-K777ES2」、Fさんが持ち込まれた「DRAGON」「DRAGON-GX Limited」を試聴することです。

 

SONYの「TC-K777ES2」はヘッドが同社の他モデルのコンビネーションヘッドに交換されております。オリジナルのヘッドの摩耗が早いため、耐摩耗性が改善されたヘッドに交換されたということです。そのためにマウントブラケットを設計・製作し、ヘッド特性を合わせるために回路定数変更されています。

 

他方、Fさんの持ち込み機材はメンテされたオリジナルの初期型DRAGONと再生ヘッドが劣化で特性が出なくなったDRAGONにA&DのGXヘッドを換装したDRAGON-GX Limitedです。ちなみにフォワード側、リバース側に対応するためにGX再生ヘッドを2個並べてます。そのためにオリジナルの録音ヘッドも除去。ということで再生専用なのです。

 

 

こちらは画像を見てもらえばわかると思いますが、外観が上品なゴールド仕様にカスタムされています。1000ZXL-Limitedにリスペクトされて、このカスタムをされている様です。フロントパネルの加工を受けてくれる業者を探し、フロントパネル、ボタンのシルク印刷の版下も必要ですから、初期費用は相当掛かったと思われます。モデル名もDRAGON-GX、カセットリッドにあるシルク文字もDiscreate 3 Head~ から Discreate 2 Head~に、NAACも非搭載なので除かれています。

 

DRAGON以外にもナカミチのデッキを相当数修理されたご経験からなるスキルは本当に高く、相当刺激になりました。私は基本的にオリジナルに拘るタイプですが、このような製品へのリスペクトと愛情が感じられるカスタムにおいては大いに受け入れますね。Fさんは、本当にDRAGONを惚れ込んでいてDRAGON愛が半端ないのです。所有されるDRAGONも数台ではないようです。敢えて書きませんが。(笑)

 

SONYのTC-K777ES2の試聴ですが、DRAGONと比べると高域が少し控えめですが全域フラットで、流石ソニーという優等生サウンドでしたね。 

 

そして、もう一方の参加者は、ブログでも紹介させてもらっておりますが「MAGNET SOUND」の著者であるWさんです。彼は、あれだけのテクニカルな内容の記事を書かれることからもわかるように実際にお話ししても会話の中で、凄い情報が溢れておりました。聴力的も18KHzを聴くことが出来ていたことにも驚きましたし、DRAGONのオリジナルとGXヘッドDRAGONとを具体的な差異について的確なコメントされてました。

 

3台のカセットデッキで何本ものカセットテープソースを聴き比べた後は、市川さん所蔵のCD、アナログレコードの試聴タイムでした。

ほとんどの試聴はメイン?のFOSTEXのFE208ES、FOSTEXホーンツィーターT500の2WAY機を聴かせてもらったのですが、大音量(100dBSPL越え)でも音が歪みを感じません。入口から出口まで拘ったチューニングと試聴室のチューニングとの共作だと思います。(ご本人に確認していないのでモデル名は間違っている可能性大。。。)

有名な大砲が収録されたレコード、花火の音、自衛隊演習時の火器の音、どれもまさに爆音なのですが、潰れたり、ひずむことは全く無かったです。鼓膜は限界でした。。。

 

オフ会参加で、いつも思うのですがオフラインでしか話すことが出来ない裏話やノウハウなどの貴重な情報だけでなく、参加の方との繋がりはプライスレスです。次回また別所で再会を誓って散会となりました。