本日は音工房Zさんの試聴会に参加してきました。
今回で何回目? 判りません。5回は行っていると思います。
今回のテーマは、新製品である「Z1000-FE168NS」の発表試聴会です。
このモデルに使われているユニットは、モデル名に表されているのでわかると思いますが、FOSTEXの「FE168NS」となります。
これまで音工房ZさんはSOLなどの限定ユニットを使ったモデルが多かったのですが、これはレギュラーで販売されているユニットを採用しています。ユニットが限定ということは使用しているモデルも限定とならざるを得ないわけです。ということで、このモデルはレギュラー商品として継続して販売するということでした。これはユーザーとして有難いですね。欲しいと思っても、軍資金を準備しているうちに販売終了ということがありましたから。。。
今回は音工房Zさんの新フラッグシップモデルが聴けるという事で、時間に余裕を持って行きましたので一番乗り。ど真ん中という特等席を確保することができました。
定刻になり、代表の大山さんの挨拶から始まります。
それによると、本題の試聴の前に参加者の耳を試すべく試聴という名の「テスト」があると。。。
何と、JBLのK2シリーズのS9800と8センチユニット用MDFバスレフキット+Modenaユニットとを同じ曲をブラインドで順番に再生して、好みの方にチェックするというものです。
JBLは300万円、方やユニット+箱を合わせても1万円ですよ。
どう考えても、300万円のJBLが圧勝だと思いますけどね。。。
ただ、好きな方というのが重要です。聴き手の主観で良いと思う方を選ぶわけで300万円のJBLを選べという事では無いですから。
試聴曲は全10曲。
結論を先に言うと、私のチョイスは10曲中9曲が1万円のMDSバスレフ+Modenaでした。
(土曜日分の試聴会もあるので、回答部分は隠しました)
JBLを選んだ1曲も4曲目の鐘(ベル)を鳴らした音源です。
安い音で満足する耳で良かったと言うべきなのでしょうか。(笑)
続けて、メインイベント。本日主役のZ1000-FE168NSを試聴します。
比較するモデルは
1.Z1000-FE168NS
2.Z1000-FE108Sol
3.FE168NS+FOSTEX標準バックロード箱
試聴曲は
1.Jennifer Warnes - Rock You Gently
2.Fourplay - Chant
3.宇多田ヒカル - First Love
4.チャイコフスキー 大序曲1812年
5.クラッシックギターの楽曲
注)私が知っている曲でしたので記載しましたが、正式にアナウンスがあったわけではないので間違っているかもしれません。
まず、1曲目から「Z1000-FE168NS」のバランスの良さが際立ちますね。Z1000-FE108Solは声が少しマットな大人し目になりますが、こちらも良く纏まってます。FOSTEX標準BLは中域に癖があります。BL臭さというものです。
10点満点で採点すると1:9点、2:8点、3:5点
2曲目のChant。これはイントロのドーンという太鼓の再生力が分かれ目ですが、Z1000-FE108Solも良いんですけど、Z1000-FE168NSを最初に聴いているので物足りないです。口径10cmの出来の良い箱なのですが、口径16cmのユニットと今回の新しい箱が1歩も2歩もリードしてます。FOSTEX-BLはバックロードと箱の容量が一番大きいということで低域の音圧は出ていますが、中低域の癖が。。。
10点満点で採点すると1:9点、2:8点、3:5点
3曲目でも大きく印象は変わりません。168NSの低域の自然な延びが良いです。108SOLも声がキラキラと艶やかで、繊細な中高域が魅了的です。FOSTEX-BLはすみません。聴くに忍びないので、この後の評価は割愛させてもらいます。
10点満点で採点すると1:8点、2:9点、3:5点
4曲目に関しては、どのSPも大砲部分のピークが歪んでしまい、きちんと再生出来ていませんでした。。。
10点満点で採点すると1:6点、2:6点、3:5点
5曲目はクラッシックギターの楽曲ですが、108SOLにアドバンテージがあったように思います。
10点満点で採点すると1:7点、2:9点、3:4点
ここで音工房Zさんが用意された試聴が終わり、参加者持ち込み音源での試聴タイムに入ります。
会場到着1番手である私がトップバッターで掛けてもらいました。
今回の持ち込み音源は以下の4曲を選択。
1.Giorgia Fumanti - Campi d'Oro
2.Brian Bromberg - Come Together
3.山中千尋 - Life Goes On
4.松居慶子 - Souvenir
当日は1人当たりの持ち時間は8分ということでしたので、
1で女性ボーカルを癖なく、気持ち良く再生できるか。
2でウッドベースの低音から倍音まで通して再生できるか。
3で音数の多い、テンポの速い曲をもたつくことなく再生できるか。
4で楽器の多いアンサンブル曲を纏まり良く再生できるか。
という点に着目してZ1000-FE108Sol、Z1000-FE168NSを聴き比べました。
中域から低域までの再生能力はやはりZ1000-FE108Solに対して余裕を持って再生します。ただ、4曲目のサックスに関してだけは1000-FE108Solの方が気持ち良く聴けましたが、これは限定的であり、全域に渡るトータルバランスはZ1000-FE168NSに軍配が上がります。
良いことは判ったのですが、残る点は価格ですね。
FOSTEXのバックロード箱はペアで40万円に対して、Z1000-FE168NSは39.8万円とほぼ同額です。しかし、期間限定且つユーザー限定の割引が6万円ありますので、大分お得になりますね。
FOSTEXの箱は、シナ合板。対してZ1000-FE168NSはフィンランドバーチ、フロントバッフルは板厚30mmのウォールナット無垢(集成材)。音は圧倒的にZ1000-FE168NSですし、外観の高級感でも圧勝ですから。
どうです?このフロントバッフルのポート部分の加工。とても魅力的な仕上がりですよね。
うーん、Z1000-FE168NS貯金を始めますか。。。(笑)