toby_Nakamichi’s blog

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2個着弾しました。



プチプチに包まれた2個の物体が到着しました。

早速ご対面です。



NAKAMICHIのアナログプレーヤーであるDRAGON-CTの付属品であるディスクスタビライザーとアームウェイトでした。

現在、DRAGON-CTは2台所有していますが、1台目は、ディスクスタビライザーが付属されていませんでした。本体も中々出品されないですし、付属しているとも限らない。まして、これだけ出品されることは更にレアですからね。2台目は、ディスクスタビライザーと水準器欲しさに入手してますし。。。(汗)

今回は、同じ出品者からディスクスタビライザーとアームウェイトが出品されていましたので当然ながらどちらも確保しました。(笑)
それにしてもDRAGON-CTは出品されるとかなり高額に吊上がってしますのですが、これは付属品単体という為でしょうか、ほとんど上がらなかったです。本体を持っていないと、これだけ持っていても仕方が無いからでしょうかね。



このプレーヤーの特徴であるセンターサーチ機能を動作させるために最初に行う操作はスピンドルのトップを押して、「仮のセンター」出しを行うことです。

これを行う理由は、「絶対センター」を出す仕組みから説明する必要がありますね。
絶対センターの定義は、カッティングされた溝に対する中心ですが、レコードを製造する穴空け行程でバラツキによりこの絶対センターからズレることによります。このズレは、本来のミゾをトレース際に無駄な動きをさせることになり、ウーファーのゆらぎや本来のミゾに刻まれた音が埋もれてしまう要因となるのです。

タンテでこのズレを補正する為にはプラッター中心に対してスピンドルをこのずれ分だけ逆方向に動かすことで実現出来ます。そのためにDRAGON-CTでは、プラッターにスピンドルを付けず、その上に載せるガラステーブルにスピンドルを付けました。また、このスピンドルに工夫があり、ノック式ボールペンの様に上部先端を押している間だけ、ガラステーブル底面からピンが突出する様になっています。

このピンが中心がすり鉢状になっている下側のプラッターに刺さることで仮の中心にセットされる仕組みです。ガラステーブルはプラッターに載っているだけなので、レコードの取り外し時などでズレてしまいます。そのために絶対中心サーチ時毎に、この手順は必須なのです。センターサーチ時には、アクチュエータでこのガラステーブルを動かし補正しますが、補正範囲があり仮の中心に予め合わせておかないと補正範囲外となるのを防ぐ為に行う重要な手順です。

そのため、センタースピンドルを押す操作(=仮のセンター出し)を行うためにディスクスタビライザーはセンタースピンドルがノックできる分だけ中央にエグリが必要です。しかし汎用のスタビライザーは大抵上面はフラットであるため、このスピンドルを「押す」ということが出来ない・・・

そして、AT-665BXを先日紹介した時には書き忘れましたが、もう一点重要な点があります。
オリジナルのゴムシート(5mm)より厚いと、このスピンドルのトップがディスクスタビライザーを載せた状態では押せなくなってしまうということです。
ちなみに吸着シートの厚みはAT-666(EX)が9.5mm、AT-665(BX)が5mmです。

文章だと判りづらいので図を書いてみました。


上図がオリジナルのゴムマット/AT-665(BX)の場合です。ガラステーブルに付けられているスピンドルのトップがディスクスタビライザーから突出してる為に、きちんと最後まで押し切ることができ、スピンドルの先端がプラッターのスリコギ状のセンターに刺さり、仮のセンター出しができます。
それの対して下図のAT-666の場合では吸着テーブルが厚いためにスピンドルのトップを最後まで押し切ることが出来ない為にプラッターに届かずに仮のセンター出しができません。

1.つまり条件として、吸着シートはオリジナルのゴムマットとほぼ同じ厚さであること。
2.ディスクスタビライザーはオリジナルと同じセンターに窪みがあること。

2.の条件はほぼ絶望的ということ、吸着シートはAT-665かAT-665EXであることなのです。

説明が悪いので、良く解りませんねえ。(爆)