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DCD-1650AZの修理(その1)

こんばんは。

east_bredさんのブログをご覧の方は、うすうすお判りかと思いますが、CDを読み込まないというCD-1650AZの修理を引き受けさせて頂くことになりました。

その修理レポートをアップします。画像の枚数の関係もあり何回かに分ける必要がありますので、今回はその第1回となります。



CDを入れても、フォーカスが取れないためこの表示です。

事前にeast_bredさんより情報を頂いておりますので、原因の予想はついておりますが要因となりそうな部分を順々に潰していきます。

最初に電源の確認。5V,+12V,-12V共に問題無し。

次に経年劣化の最重要候補である「電解コンデンサ」をチェックします。



メイン基板の電解コンデンサ、ついでに保護用入っている抵抗も断線・抵抗値のチェックします。
メインに関しては全て問題ありませんでした。



続けて、ピックアップのフォトダイオードからの信号を増幅する基板をチェックします。
定格値より20%低いものが2つありましたので念のため、交換しました。

ここで、動作チェックしますが、CDは認識せず。ここも想定内です。。。(汗)

残る可能性は、レーザーピックアップの劣化(レーザー出力低下、レンズ劣化によるフォトダイオードの出力低下)とフォトダイオードアンプ回路(以後小基板とします)

原因の切り分けを確実で早期に行うため、動作品を手配します。

動作品が届くまでの間に、トレーが格納残り1cmぐらいのところで止まってしまう現象があったので、トレイ駆動メカ部分であるレール、ギアへのグリス塗布とモーターとギア間のゴムベルトを新品に交換しておきました。

無事に動作品が到着。



早速動作品の小基板をドナーに入れて動作チェックしたところ、CDを認識します。

やはり根本原因は小基板の様です。
しかし、ドナーのピックアップユニットではスキップが動作品より遅いので、こちらも白とは言いがたい。

east_bredさんより替えのレーザーピックアップを送付してもらいましたので、迷わずに交換します。先日east_bredさんに確認したところ、元々のピックアップ、交換したピックアップ共にレーザー出力ボリュームを廻しているという情報を頂いていますのでトラブルの可能性はゼロではありませんので交換することで消しておきます。

前後しますが、DCD-1650AZのサービスマニュアルを各所探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。
調整手順、回路図を見たかったのですが、その過程での類似機種でメンテモードがあることがわかりました。この機種にも、怪しいスイッチがありメンテモードで起動成功しました。

メンテモードで、CDサーチ動作させてレーザー出力をパワーメーターで測定しました。

[上側が動作品のレーザー出力、下側がドナーのレーザー出力]


ドナーのレーザー出力は動作品の倍近いです。

言い忘れましたが、この機種はピックアップのレーザー出力ボリューム以外、メインボード及び小基板にフォーカス、サーボゲインなどのボリュームが一切ありません。内部に自動調整機能を持つデジタルサーボなのです。
つまりメンテナンスモードで起動し、サーボゲインなどの調整を行って内部に調整値を保存する仕組みです。

ピックアップのデフォルトではこの調整範囲外でエラーとなりますので調整可能な位置まで
レーザー出力ボリュームでレーザー出力を下げていきます。



このあたりで問題なく調整が可能となり、CDを認識するようになりました。
(マージンを取り、可能点から少し下ています。)

これで修理完了ではありません。ドナーの小基板ではまだCDを認識しないのですから。(汗)

その2に続きます。