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CT-A1メンテナンス

早速、CT-A1のメンテナンスをしてみました。

今回もメンテナンス目標は以下の3点です。

・メカニカル部分のメンテ
・基本的名録音再生動作(再生できない、FFwd/Rewトルクが弱い)
・AUTO BLEの動作

外観は昨日ざっと綺麗にしましたが、分解しながらついでに細部を綺麗にしていきます。

再生できないのは、多分ピンチローラのベルトが駄目なはずなのでメカ部を目指します。
が、いつものナカミチとは勝手が違うのでベルト到達まで遠い。。。

ハーネスの間からチラッと見えるベルトは溶けてドロドロになっています。
関係ないビスを外しつつ何とかフライホイールの取り外しに成功。

手がベタベタ、真っ黒になりながら劣化ベルトの除去が終わり、新しいベルトの取り付け。(t=0.5、幅5mmの直径75mm)
接触部分のグリスアップ及びアイドラーの清掃を実施。

続いて、フロントリッドの取り外し。

フロントリッドを開けた後、底部にスライドして格納するようになっています。
フロントリッドのオープンとスライド共に動きが渋いので古くなったグリースを除去して新しいグリースを塗布しました。



これはフロントリッドをスライドレールと開閉の支点となるパーツです。

取り付け時に、左右の位置、バランスに苦労しましたが、何とかスムーズに動作するようになりました。
本来なら、ベアリングとか使うべきでしょうけどね。

ついでにフロントパネルを外し、これまで届かなかったパーツの清掃を行いました。
入力ボリュームに多少ガリがあるので、接点クリーナーで対処します。



カニカル部分のメンテが終わったので、再生、録音の調整を行いました。

今回は、サービスマニュアルが無いので、基板のシルクにて記載されている文字を元に
自己流の調整を実施します。

録音レベルVR、周波数補正VR,、バイアス(R/L)VR、ノーマル、CO2、メタル、バイアス調整VR
入力端子から400Hz、15KHzの信号を入力して、0dB、-20dBに調整しました。

これで各ポジションの録音再生特性は大体良い感じになりました。



基本調整が終わったので、AUTO BLEの動作チェックをします。たまにエラーになりますが、一応BIAS、LEVEL、EQの調整まで完了しますね。

本来なら、AUTO BLEの調整をしたいところですが、VRの調整方法が全くわからず下手に弄って常時エラーとなるのも困るので、そのままにしました。とする予定でしたが、再生時のレベルが4dBも違うのでVR位置に差があるところにあたりを付けてレベル差が無いように何とか追い込みました。。。





調整後の試聴です。マニュアルモードでは、テープポジション関係無くフラットで良い感じです。
ナカミチのカミソリ的なシャープさは無いですが、特に不満はありません。
一方、AUTO BLE完了後では、マニュアルモードに比べてハイハットなどの高音部分が控えめになります。マニュアル時には、パネルのBIAS調整が効きますがAUTO時は効かないようです。AUTO BLEの調整はサービスマニュアル入手して是非とも完璧な状態に持って行きたいですね。