本日の作業はナカミチ682ZX(1号機)のメンテです。
どこが悪くなったかというと、再生時のヘッド上げがスムースに動作しなくなったというものです。動態保存のために、毎日タイマー制御で30分通電再生しておりますがそれでも時間経過で不具合は出てしまいます。
では、早速開けてメカを取り出します。
682ZXは68シリーズの最終型であり、録音ヘッドのオートアジマス、受信レベルの地同調性機能がついているため、基板が初期の68よりも増えており、基板をずらしてあげないとメカが当たって取り出せません。
無事に摘出出来ました。
手で動かすとスムースにヘッドブロックが上がるので、ピンチローラーアームの固着は無し。メカ駆動用ベルトの変形でしょうか。
取り外して確認すると、まだ変形はしていませんでした。しかし、メカ駆動モーターの軸受けに前回メンテ時に注油したオイルがベルトに付着したものが動作し続けることで徐々に延ばされてスリップが大きくなったのが原因でした。両プーリーとベルトを脱脂することで正常動作する様になりました。
録音時のオートアジマス、オートレベル調整など一連の動作を確認して、CDから録音再生して総合チェックしました。
これでまたしばらく完調動作すると思います。