前から気になっていた68シリーズですが、今回682ZXのジャンクを入手しました。
早送りと巻き戻しは可能ですが、再生できないというものです。
早速、バラして修理します。
ドルビー回路はこのように立て掛けることができるようになっていて下のメイン基板にあるボリュームやコイルの調整ができるようになっています。
再生できないのは、メカ駆動用ベルトが劣化してスリップしていたのが原因でした。
ゴム系が怪しいので確認したところ、キャプスタン用、アジマス調整用、それともうひとつこれまで見たことがないユニットのオートレベル調整用、オートシャットオフ用、カウンター用のこれまでにない数のベルトです。
オートシャットオフ用とカウンタ用はテンションが低いせいでしょうか問題なかったのでそれ以外は全て交換しました。
これで基本的に再生できるようになったので、録音をチェックしますが録音ができません。これは、あのパターンでしょうか。はい、バイアス発振回路のコンデンサがパンクしていましたので交換して発振OKとなり録音できるようになりました。
やっと動作するようになったので、サービスマニュアル通りに調整を行いました。
はい、この682ZXのサービスマニュアルも原本入手です。(笑)
修理・調整後の試聴をしてみました。
まず試聴前にテープのキャリブレーションを行います。
録音ポーズ状態で、オートキャリブレーションボタンを押しながら、再生ボタンを押すと開始です。
400Hzのトーンが出力され、録音ヘッドが調整されます。その後、録音レベルの調整をおこなうのですが、スライドボリュームをモーター駆動でレベル調整を行うようになっています。シンプルな仕組みですがなるほどですね。