ZX-7修理(その1)に続いて、その2です。
メカのメンテも終ったので、調整しようかと。
いや、待て待てその前に基本動作をチェックおきましょう。
メカの出し入れは面倒ですからね。(笑)
再生動作、左右のレベル差はありますが、アジマスが粗調整状態ですから良いでしょう。続いて録音動作をチェックします。むむむ、出来ませんね。。。
これは例の持病でしょう。
BIAS発振回路のコンデンサをチェックします。
はい、ショートモードで逝ってますね。
電流調整用の抵抗がありますが、このすぐそばに配置されているので熱の影響かと思われます。これまで遠い方を含めて両方ということは無かったですからね。
なお、今後を考慮して両方交換します。
さて、これで調整に入れると思いきや、カウンター表示の7セグLEDがきちんと表示されていません。セグメントの輝度ムラ、パラパラとノイズが入っているかの様な状態です。最初は無かったんですけどね。。。汗
カウンタ表示回路にシールドカバーがあります。これからケーブルで筐体にアースを落としていますが、このケーブルのハンダ部分で千切れそうな状態でしたので処置しました。
調整開始して、おかしな動作があることに気が付きました。
テープを早送り、巻き戻し時にカウンタ値が0000になるとテープ停止後、再生状態になります。。。(汗)
メモリーストップのスイッチはオフなのですけどね。
ここで、確認の為に取説を見ると、オートプレイという動作の様です。
このオートプレイは早送り、巻き戻しボタンと録音ボタンを同時押しでなると。
メモリーストップのスイッチはON/OFFは関係無い様です。
同時には押していないですから。(笑)
どうも、このオートプレイモードに常時遷移している様ですね。
回路図から、オートプレイ信号を追っかけると確かにL(アクティブL)になってます。
ZX-7はCPU(4ビット)が2つ搭載されていてメイン基板のCPUからカウンタ基板のCPUにこのオートプレイ信号は繋がっています。カウンター基板へのコネクタを抜くとオートプレイ信号はHになるので、カウンタ基板で問題がありますね。
再び、カウンタ基板を取り外してチェックします。
(フロントパネルも再び取り外し。。。)
CPUの脚が真っ黒です。この脚を対処することで通常Hに戻りました。(嬉)
再再度、調整作業を再開して、サービスマニュアルの規定作業が完了しました。
正常状態での一連の調整作業は何度やっても楽しいです。(爆)
インシュロックで結束してカバーを取り付け、すべての作業完了です。
こちらは、今回の作業で交換したパーツです。
ビスもほぼ全て新品交換しましたので、交換部品のほとんどがビスですね。(笑)
さてさて、お楽しみの試聴タイムです。
ZX-7、無事に復活です。