本日の作業は、あの方のDR-1です。(笑)
まずご本人が言われている症状を確認することから始めます。
開梱して、動作チェックするも全く正常です。
輸送中のストレスで直ってしまったのでしょうか。。。
症状が出ないと、手を付けられませんからね。
10分ぐらいしたら、出ました。(笑)
[DR-1不具合状態の確認]
言われていた「無限ループ」の状態です。
再生ボタンをひと押しすると、巻き戻し、再生という流れを繰り返します。
ここで注目するのは、20秒ぐらいからカウンタが-0001になったたままで変わっていません。
推測として、リール回転検出に不具合があり、回転停止→テープエンドと判断され、
再生→テープエンド→巻き戻し→テープエンド→再生を繰り返す。
きちんどテープエンドならば、正常なオートリピート・モードの動作になるわけですが、動作に入ってすぐにテープエンドが検出されるので、短時間でのループになるということだと思います。
では、リール回転検出回路からの信号を観察します。
波形(横軸が時間軸、縦軸が電圧)で、真ん中以降でレベルが下がってきてますね。
レベルが低下し、閾値を下回ることでリール回転が停止したと判断されてしまうわけです。
では、リール回転検出部にアクセスするためにメカを分解していきましょう。
メカブロック摘出。分解を開始します。
基板が見えてきました。もう少しです。
足が黒くなってます。コイツが犯人ですね。(笑)
これは、反射タイプのフォトリフレクタです。
同等品のパーツに交換します。
では、接続して確認してみましょう。
リール回転検出信号を観測します。
レベルも安定して出力されていますね。
このまま動作を続けて、停止しないことが確認出来ました。(1時間ほど)
本日の作業は此処までです。
その2に続きます。