昨日の続きで、CR70のメンテナンスを行います。
残っている不具合箇所は
4.カウンタ表示の異常(8デジットで右側の上下が常時表示)
でしたね。不具合はこんな感じです。
具体的には、7セグメントの右列の縦棒が常に表示される不具合です。
画面は本当は2の状態です。7セグを知っている方用の解説ですと、bとCが常にオンです。
信号はCPU→抵抗内蔵型トランジスタ(デジトラ)→FL管ドライバIC→FL管という流れです。
表示されているわけですから、FL管は問題なし。
CPUからの信号はオシロスコープでチェックすると、正常でしたので間にあるデバイスである、トランジスタとFL管ドライバICのどちらかが故障でしょう。
どちらも一応手配したのですが、確率的にはトランジスタかと思います。順番に攻めていきます。
常に点灯するデジット部分のトランジスタを交換して確認すると、不具合は解消されました。取り外したトランジスタはトランジスターチェッカーでしたのですが、抵抗内蔵型のためか、NPNトランジスターとは認識するものの特性が表示されず。交換する新品のトランジスタでも同様でしたが、交換すると正常動作となりました。トランジスタチェッカーで不具合は確認できませんでしたが、交換で治ったので結果オーラーイとします。ということで、ドライバICは予想通り問題無かったようです。
サービスマニュアルに基づいて、一通り調整してメンテナンス作業はすべて完了です。
一号機と重ねてみました。
無事に復活出来て、良かったです。