部品調達が必要でしたので、間が空きましたがCR70のメンテナンス再開です。
前回その2で保留になっていたNO.2からです。
2.再生ヘッドのリモートアジマス可変が出来ない。
再生ヘッドのアジマスを動かすためのモーター、ギア、マイクロスイッチが組み合わされた機構です。
このギアを外すためにはまずスナップリングを外す必要があります。
実は部品調達と併せて、この工具の手配も必要でした。
スナップリングプライヤーとスナップリング(軸用)です。
実はスナップリングプライヤーは持っていたのですが、適合サイズ外で無理でした。
下段のボリュームがオリジナルです。
半田付けタイプで、ローレットなし、切欠ありなのですが、半田付けタイプが見つからず、基板用で代用します。
ボリュームを半田付けして、再びスナップリングで固定して終了です。
続けてNO.3の項目を処理します。
3.リモートアジマス調整時にインジケータ表示がスムーズでない(ボリュームガリ)
左側がオリジナルのボリュームです。基板取付タイプ、ローレットありです。
中々組み合わせ的にうまくいかないですね。(笑)
右側のローレットあり、半田付けタイプで代用します。
これで、アジマス調整部分のボリューム交換が終わったのでメカを戻して動作チェックします。無事に再生アジマス調整が出来、且つアジマス調整時のガリもなくなりました。
ところが、ここまで来て問題発生です。
操作ボタンが一切効かなくなりました。操作インジケータが全部点灯です。
でも、焦りません。これはすでに持病であり経験済み。逆にメンテナンスしているタイミングで起こってくれて良かったかなと。(笑)
[右側:部品取り機から取り外したパーツ、左側:壊れたパーツ(不良コンデンサ除去済)]
メインCPUのクロック発生用のコイルのコンデンサの破損により、メインCPUが停止するのです。部品取りの機械から、取り外して交換です。
続けて、モーター駆動トランジスタの保護用に入っているヒューズ付き抵抗を交換します。CPUが停止すると過電流により、この保護抵抗が破損するんです。手持ちの新品のヒューズ付き抵抗を交換して、無事に復活です。
自分の調べたところ、ナカミチのカセットデッキは3種類ぐらいヒューズ抵抗を用意しておけば対処できる様です。
あと、カウンタ表示のデジット不良が残っていますが、本日の作業は此処までです。