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Nakamichi 700ZXL復活へその1

700ZXLを完全復活すべく作業を開始しました。
 
開腹して、まずざっと眺めてみました。
サービスセンターによる修理済シールもないですし、配線の引き回し、タイラップの経年劣化具合から素人さんの手も入っていないようです。
 
外装のクリーニングで、メモリー保存用電池からの液漏れが見られましたので、内部への影響が心配でした。
メイン制御回路、およびアンプ系ボード用マザーボードに電解液によると思われる白い粉とホコリを清掃したところ基板及び部品に対して幸い大きなダメージは与えていないようでほっとしました。
 
清掃後は、まずメカのリフレッシュをするためにメカ部の取り出しを実施。
 
トップカバー、フロントパネルの順に取り外し、メカ裏にあるAUTOキャリブレーションユニットを取り出すことでメカを楽に取り外せました。
 

 
メカ部取り外し後は、キャプスタンを含め可動パーツを取り外して古くなったグリスを丁寧に拭い取り、新しくグリスを適量塗りくみあげます。
 
 

 
そして使われているゴムベルト、キャプスタン駆動ベルト、シャットオフリール駆動ベルト、カム駆動ベルトの3本を新品に交換します。
 

 
古いベルトは伸縮性低下、表面の摩擦係数低下、形状記憶しています。(笑
併せて交換しないアイドラ、キャプスタンゴムを魔法の液体でクリーニングし、ゴム性を復活させます。
 
フロントパネルにあるイジェクトレバー機構も古くなったグリス(みたらし状態)を新しくグリスを塗り直しました。
 

 
また操作スイッチのキートップが簡単に外れてしまう状態なので、両面テープで固定しました。
 

 
メカ部を元通りに組み上げて、緊張の動作確認です。
 

 
早送り、巻き戻し、停止、再生、一時停止、録音共に動作するようになりました。
 
ただし、ここで再生音が全くでないことが判明しました。汗)
 
再生アンプに問題があるのですね。まあ30年前ですから、そのぐらいは不思議ではありませんね。
 
完全復活への道はまだ続くのです。