今回の対象は、2ヘッド、デュアルキャプスタンメカのRX-303です。
これも前回同様、外装はタバコによる汚れがべっとりでしたので、まず徹底的にクリーニングしました。
その後、動作確認を実施したところ、このセットの特徴であるトレイ動作が渋い。特にトレイ排出は手でアシストしないと動かない。
動作カムの動きが渋く、ヘッドメカ部の上下動作が渋い。
このセットのメカはナカミチオリジナルで、メンテナンス性が悪いが、一応ヘッドメカを取り出すことが可能です。
なので、メカを取り外し、固着したグリースを除去後、新たにグリースを塗布しました。
併せてキャプスタンベルト交換、カム用ベルトを交換。
トレイも分離することができるので分離後、ナイロン歯車の固着グリースを除去し、新たにグリースを塗布。
トレイ可動用ベルト交換後、トレイ位置検出用ボリューム位置を調整します。
これをしないとトレイ排出、反転の動作が途中になっています。
トレイのアクリルカバーにキズが多いので、極細コンパウンドで研磨。
最後に、再生速度調整、出力レベル調整を行って作業完了です。
TAPE1系統のBX-125と入れ替えとなります。
そしてくるりんぱ・RXシリーズがコンプリートです。
こうして並べてみると202は一番最初に出たのでユニディレクショナルな部分だけが共通で
それ以外のデザイン的共通点は少ないですね。内部回路、レイアウトも全くの別物です。