さて、今回のLX-3は通電OK、再生、早送り、巻き戻しができないというジャンクです。
開封後に確認してみると再生、早送り、巻き戻しボタンを押すとすぐに停止する状態でした。説明どおりですね。(笑)
原因として想定されるのは以下の通り
1.アイドラホイールの劣化のトルク不足
2.キャプスタン駆動ベルトの劣化
3.テープ回転検出用電球の球切れ
4.ピンチローラーのプレッシャートルク不足(ピンチローラーブロックの固着による)
例によって、メカブロックを取り出します。
順番に潰していきましょう。
電源投入すると、3の電球は点灯するはずですが、してません。。。
取り外して、電球を交換します。
12V球ですが、電流値による種類があります。これは暗いタイプですね。
この対処ですぐに停止しなくなりました。
1.のアイドラホイルは劣化により弾性が無くなってカチカチです。
また長期間動作させなったことによりゴムの一部が凹んでいます。これが再生時にコトコトと音がする原因となります。
4.のプレッシャーは低下していないようです。
2.のベルトとメカ駆動用ベルトは経年劣化により形状記憶していましたので互換新品パーツに交換しました。
これで一通りのメカ・メンテは完了したので、サービスマニュアルに基いて調整を実施します。再生のバイアストラップが大分ずれていて高域のドロップが大きかったですね。
2ヘッドというのに、20Kで3dB程度のドロップですから、凄いなあと思います。
さあ、お楽しみの試聴です。
良いですね。2ヘッドですが、ダブルキャプスタン+パッドリフターで安定したテープ走行ですから、テープによる再生とは中々判らないのではないかと思いますね。
これで、LXシリーズはコンプリートしました。