toby_Nakamichi’s blog

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本日のイベント(2022/03/29、音工房Z試聴会)

 

本日のイベントは3/27(日)に行われた音工房Zさんの試聴会に参加してきました。

 

 

今回の試聴会のターゲットは新製品「Z1000-Bergamo」で、新しいフラッグシップ機となります。

 

過去ブログ記事を検索すると、前回参加したのが2020年10月でしたから1年半振りぐらいの参加になりますね。

 

会員さんであれば、メールで送られてくるので詳細な開発レポートでお分かりだと思いますが、このモデルはマークオーディオにユニットを特注依頼したのが2019年、そこからなので開発期間は3年近く掛かっていることになります。これまで特注ユニットはZ-Modena、Z1-Livorno、Z-Astiとありますが、マークオーディオはお初。私も音友付録ユニットは経験済みですが、あるモデルをベースにオーバーダンピング仕様にしたユニットはどんなものなのか、大いに興味がありました。詳細な開発記は一般公開後のWebページをご覧くださいね。

 

こちらが、今回のターゲットである「Z1000-Bergamo」です。

 

 

板厚15mmのバーチ材(フロントバッフルは30mm)を使用し、内部は音工房Zさんお得意のバックロードバスレフ(BHBS)で外装はホワイトシカモアというトラ目の杢目が綺麗な突板をつや消し仕上げになっていて、とても高級感があります。この仕上げも今回初となるようです。

 

例によって、試聴会のアジェンダ

 

代表の大山さんによる製品紹介、音工房Zさんが用意した音源を試聴、参加者持ち込み音源の試聴という順番でした。

 

 

まずは音工房Zさんの音源試聴から

・Jennifer Warnes/Rock you gently
開発ブログの情報からボーカルものは得意ではないかと予想立てておりましたが、予想通りで色付け無く繊細な声質まで再生出来ていました。
チャイコフスキーの序曲「1812年
大砲の部分はやはり歪んで(クリップ)いました。他のスピーカーとの比較試聴はありませんでしたのでスピーカー単体かアンプ経路かはわかりませんが。
・Fourplay/Chant
イントロ部のフロアタムのアタック、そしてベースの入りともに輪郭が綺麗に取れた出音で再生されてました。
・キロロ/未来へ
邦楽の女性ボーカルものも、高域のノビも気持ち良く再生されていたと思います。

 

続いて私の持ち込み音源での試聴です。

 

今回の持ち込み音源はこれまでの音源から全面変更し、以下の4曲をセレクトしました。

 

1.Honeysuckle Rose - Jane Monheit
2.ダニー・ボーイ - 山中千尋
3.Sunday Strut - Blake Aaron
4.Rushing Water - Sting

 

1曲目は女性ボーカル+ピアノトリオのジャズですが、跳ねる様に子気味良いウッドベースからの囁くような女性ボーカルの入りが軽快に再生出来ていたと思います。
2曲目はピアノソロのジャズですが、下から上までバランス良く、綺麗なトーンで再生出来ていたと思います。
3曲目はギターフュージョンで音数の多い楽曲ですが、分離が厳しいのか若干団子感が出ていた様に思います。
4曲目では、イントロのドラムからのEベースの入りは歯切れの良いのですが、ボーカルで若干鼻が詰まった感じとなった点が少し気になった点です。

 

総評として、音工房Zさんがまとめ上げた製品であり、破綻のない纏まったものでした。これまでのフラッグシップモデルはすべてトール型であり、フロアに設置するタイプでしたが、今回は少し大きめのブックシェルフ型でスピーカースタンドに設置するタイプです。個人的にはフロア型よりもブックシェルフ型のほうが設置の自由度が高くなり、スペース的にも有利なので導入しやすくなるのではないかと思います。

 

それと今回初めて、高級ギターなどに使用されているホワイトシカモア突板を採用した仕上げは遠目では淡い色彩で上品であり、近くで見ると綺麗な杢目が印象的でしたし、30mmもの厚みで四隅を斜めにカットしたバッフル板がさらに高級感を出していると思いました。個人的にはスピーカー工作派なので、今後発売予定のキット製品まで待ちますが、工作派でない方は今回の完成品をお勧めしたいですね。