今日は、散歩を絡めてこちらに出撃しました。
はい、損保会館で10/7-10/8に催された「真空管オーディオフェア」です。
アナログオーディオフェアには何回か行きましたが、こちらはお初。
先日の行われたOTOTENでUQHCDのイベントでも録音裏話をレコーディングエンジニアの高田英男さん、井筒香奈江さんのトークで聴いていましたので、同じなんだろうなぁと思っていましたが、良い意味で裏切られました。(笑)
例の日本オーディオ協会からリリースされた3曲入りのレコードがありますが、あちらはDSD11.2で録音されたマスターからカッティングしたもの。
今回のレコードはCDと同じ192K/32のマスターからカッティングされた「フルバージョン」です。前者が45rpm、後者は通常の33rpm。
それだけの情報だと前者の方がスペック的には良さげですが、マスターが違うということです。192K/32はCDとLPをリリースする目的でマスタリングされたもの。
DSD11.2のマスターとは商業的にも目的が違います。器としてのスペックはDSD11.2が上ですが、どちらが良いとは関係者として言えないでしょう。まあ、そういうことです。(笑)
カッティングエンジニアのコメントでは、音数が少ない楽曲なので簡単だと思っていましたが、実際はとても難しかったと。ディレクターの「雨が降っている感じの音にして」という抽象的な注文からOKが出るまで7回カッティングしたとか。。。
192K/32の音源を器として小さいアナログレコードに落とし込む作業では、削らなければいけないが、ミュージシャンの伝えない想いは残すという狭間で苦労されたようです。素人には判らない世界、奥が深いですね。
会場特典として、マニア羨望の貴重なラッカー盤(プレス用のラッカー盤とは異なるが、OKカッティングとなった時のものと言われてました。)を1曲聴かせてもらいましたが、それはそれは良かったです。(爆)
イベント終了後には先行販売とサイン会が行われました。
帰宅後、早速試聴タイム。
やはり、レコードはジャケット面積がCDより大きいので写真、サインも映えますね。
レコードの試聴後、CDを聴いてみました。B面1曲目の「雨の鼓動」はパーカッション入り部分の余韻に奥行きと広がりはレコードの方が良かったです。
ちなみに、CDとは曲順が異なり、A面5曲目がアネモネ、B面1曲目が雨の鼓動になってます。