某所から送られて来たナカミチの独立3ヘッド、ダブルキャプスタン、再生ヘッドアジマス手動調整機能が付いたDR-1の修理メンテを始めます。
本日はその1回目となります。1回では終らなかったということです。(笑)
送り主が言われていましたが、兎に角キタ〇イ。(爆)
なので、ぐるっとクリーニングしてから作業を開始しようとして、ん?
(後ピン・・・)
ケーブルシース表面だけでなくて、導体まで逝ってますね。
これは危ないので、まず通電前に此処から着手です。
コードストッパーごと、古いケーブルを取り外します。
取り外すときにはどうしても傷ついてしまうので、新品に交換します。
手持ち部品は、以前アンプ(もちろんナカミチ・・・)修理の時に入手しもの。型番は違いますが、外径寸法は同じでクランプできそうなので、これで交換します。ちなみにメーカーは同じです。
これで安心して通電して作業に入れます。(笑)
電源オンして、再生します。
が、ピンチローラーが廻っておりません。テープを入れていたら、一大事ですね。。。
メカユニットを取り出して、見てみましょう。
モーター軸のプーリーにトグロ状に巻きついたベトベトで手強いヤツ。(笑)
地道な攻撃で、退治完了です。
ピンチローラーは動くようになりましたので、再生状態をチェックしました。
レベル的には良さそうですから、メーター部を含めた再生系はOKでしょう。
続いて、録音状態をチェックしました。
録音当時プレイバックすると、録音レベル0dBに対して再生レベルは-30dB以下じゃ無いですか。。。(汗)
この状態で考えられる主な原因は
・録音ヘッド不良
・録音ヘッドアジマス(ハイト)ずれ
・録音バイアス発振回路不良
・録音レベル調整、バイアス調整ずれ
ひとつづつ潰していきましょう。
続けて録音ヘッドのアジマスを確認します。
アジマス(ハイト)は、テープパスチェッカー用テープでパスを確認。これは結構ずれてますね。一番レベルが高くなる点に調整します。一気に-10dB付近まで上がりました。ここが主要因でしたね。通常使用で、これだけずれる事は無いですから、廻してしまったのでしょうね。(笑)
続けて、録音レベル調整、バイアス調整ずれをチェックします。
調整VRを録音レベル、バイアス共にセンターにしてから、調整します。
規定レベルの0dBに調整可能でした。録音ヘッドNGなどの重症でなくて良かったですね。
おっと、大分長くなりましたので、第1回はここまでとします。