toby_Nakamichi’s blog

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nakamichi 500メンテ

先日入手したnakamichiのカセットデッキ500をメンテしました。
 
完調ではない点は、ほぼ定常的に発生しているL側のレベル異常。
録音して再生するとレベルが10dB以上高くなります。(汗)
 
ということで、蓋を開けて作業開始です。
 
この時代のナカミチに採用されてるカードエッジコネクタによる配線です。
 
 
 
これは同年代の700II、550にも有って、経年によって接触不良の症状が出ていました。
 
ということで、4箇所あるコネクタをメンテした後に確認したところ一応レベルは正常と思われる値になりました。(嬉)
 
サービスマニュアルに基いて調整開始です。
 
 
 
走行スピードから調整します。
 
大体合ってました。ワウフラは0.06%、カタログスペックは0.08%以下ですから一応OKですね。
 
 
その後、アジマス調整、出力レベル調整、メーターレベル調整、MPXフィルタ調整、録音アンプイコライザ調整、バイアス周波数調整、バイアストラップ調整、録音バイアス電流調整、録音/再生出力レベル調整、リミッターレベル調整を一通り実施して完了です。
 
カードエッジコネクタの清掃時に、作業性から結束用ビニールチューブを切断してますので元に戻します。
 
 
 
 
オリジナルと同じサイズのビニールチューブを使用しました。
 
こういった部分に拘るところが、ヘン〇イですな。(爆)
 
 
 
自己録音再生して最終の総合チェックです。
 
テープはローエンドのTDKのAEを敢えて使ってみましたが、普通に良いですね。
 
スペックはローノイズテープ時の周波数特性は公称値40-15K±3dBですが、聴くとCDと比べて遜色ないですから。
 
これで展示品がまたひとつ増えました。