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Nakamichi 700ZXLメンテ

006師匠さんのメンテ記事を見て、自分のデッキが気になりました。

特に一番使っていない700ZXL、久しぶりに電源を入れてみました。

早送り、巻き戻しはOK。アイドラのスリップは大丈夫そうです。

では一番問題になるであろう再生を。

メカ駆動モーターがウーンと廻り続けて、ヘッドが上がり切りません。(汗)

はい、メカ駆動用ベルトが逝ってますね。

ナカミチオリジナルサイレントメカはモーター側のプーリーは駆動プーリーの下側にあり、右側面または下側からアクセスする必要があります。この700ZXLは右側にはシャーシ中央の補強板が、下側にはメイン基板があるためにフロントパネルを外してメカを上部に引き出さないと側面にアクセス出来ないのです。。。



フロントパネルを外したところです。

このフロントパネルを外すためには、カセットリッド、カセットリッドフレーム、パネルからのコネクタ4個、ハーネスを固定しているタイラップを4本切る必要があります。
注)カセットリッドフレームを外さなくてもパネルは外すことは出来ますが、取り付け時に美しいアルミのヘアラインパネルにキズが付いてしまいます。



また、メカは4本のビスで固定されていますが、右下はシーリングパネル内のサブパネルに隠れてます。
やっとメカを上部に取り出して、ベルトを取り外したところです。



右が新しいベルト、左がクセがついて伸びてしまったベルトです。

ベルト交換後の動作チェックは、先日学習したフロントパネルを取り付けずにリモコンにて行います。
無事に再生時、ヘッドブロックがスムーズに動作することが確認できました。



無事に動作チェックが完了したので、フロントパネルを戻します。

この700のメンテナンス性の悪さは、フロントパネルを装着後のカセットリッドとパネルとのクリアランスが左右均等及びツライチにする必要性があることです。クリアランスに関してはフロントパネルを取り付ける前のカセットメカの位置ですでに決まってしまうからです。
最近はメカの位置が大体わかったので、一発で決まりますが、始めの頃は、この按配がわからず何度もやり直していました。。。
ツライチに関しては、カセットリッドのサブパネルの4本のビスで調整しますが、これも慣れが必要ですね。

最後にもう一度総合動作チェックとして、ABLE(オートキャリブレーション)の正常終了を確認し、録音再生して完了です。

メンテに手間が掛かりますが、このスタイリッシュなデザインは惚れ惚れしますね。