ナカミチのチューナーST-70の選局メモリが消えました。
全メモリが76MHzになっています。
原因は恐らく「メモリバックアップ用のスーパーキャパシタの経年劣化による容量抜けが原因で電圧が低下しメモリ保存できない」かと思いますので、確認作業から原因を特定していきます。
注)なぜスーパーキャパシタと判るのか、リチウム電池かもしれないじゃないという疑問がある方があるかもしれません。入手時に既に中を開けてリチウム電池でなくスーパーキャパシタが使われていることを確認済みだからです。動作が問題なくても取り敢えず中をチェックしますから。(笑)
それではトップカバーを開けて、原因と思われる「スーパーキャパシター」を確認してみます。
電源オフ時の電圧を測りましょう。
電源ON、OFFしてすぐの状態ですでに0.582Vです。電荷がほとんど残っていないですね。
念のため、メモリをバックアップしているICの規格も確認します。
メモリバックアップ電圧は最大5.5V、最小2Vと規定されていますから、完全にアウトです。
さらに念を入れて、スーパーキャパシタがNGであることをチェックするために容量を確認します。
このチェッカの最低測定容量は1uFなのでそれ以下ということです。本来は0.047F(47000uF)ですからね。。。
犯人が完全に特定されたので、スーパーキャパシタを交換します。
電源をオン、オフして電圧を確認します。
5.048Vで正常な電圧です。
同調後にメモリ保存して、電源オフ、オンしてメモリが正常に保存されていることを確認です。
これで安心して眠れます。(笑)