本日の作業は730その3(最終回)です。
問題点1と2は完了して3を残すのみとなりました。
が、症状が再現されなくなってしまいました。
症状が出ないと対処出来ないので、経過観察とします。
そして、サービスマニュアルに基づいて、調整を実施します。
この調整作業が楽しい時間なのですよね。(笑)
さて、作業その3としては紹介するボリュームが寂しいので、730の特徴的な部分を紹介したいと思います。
フロントパネル下段に5つあるスライドノブの表示についてです。
スライドノブ内にメモリのスケールがイルミネーションされていますが、その仕組みを紹介します。
スライドノブを外してみました。
少し見づらいですけど、透明なカバーの中に斜めにミラーがあります。
カセットデッキを調整される方は、お気づきだと思いますが、テープパスを調整するときに使うミラーカセットと同じ構造ですね。(爆)
そして、フロントパネルを下から覗いてみると、イルミネートされたスケール(鏡文字)があります。
そうなんです。これに先程のノブを取り付けると、スケールイルミネーションがノブ内のミラーに反射して見えるという事です。
実にスマートな仕組みです。
では、最後に試聴タイムです。
1000ZXLの上に730を置き、さらに上に600IIを設置。スピーカーはFE-103SOL+バスレフです。
中域がふっくらとした濃い出音で、特にボーカルを聴くと幸せですね。
600IIと1000ZXLの両方を聴きましたが、600IIの方が顕著になります。
これは同世代の600シリーズ、400シリーズでも同傾向で、数字三桁のモデル以降のモデルとは明確に音の違いがあると思います。
どちらも好きですけどね。(爆)