本日は先日入手した481Zの修理です。
この個体は、入手先のオクでの情報では
・オレンジキャップ交換
・アイドラホイール交換
・イジェクト不良の修理
・ヘッド廻りを分解・清掃
・録音モードになるが、録音できない
・電源ケーブルの被覆やぶれ、テープで補修
ということですが、
普通でしたら、手が入った個体は避けるのですが、今回はレアな481Zという点と迷宮入りしないだろうという勘で逝きました。(爆)
まず、気になるところから見ていきます。
安全上問題なケーブルの被覆やぶれに対処します。
補修したビニールテープが剥がれかけてます。。。
コードブッシュとケーブル保護用のビニールチューブ通しにちょっと手こずりましたが、新品の電源コードに交換完了です。(笑)
続いて、イジェクト不良の修理ですが、イジェクトワイヤーを4mmのビスで固定していました。ちょっと個人的に4mmでは太いと思うので、これまでの修理方法と同様に3mmビスでの固定に変更します。
メカ動作チェックしていきましょう。
基本的に、アイドラホイールのゴムを交換したあるので、リールの駆動トルクは十分ですし、ピンチローラー・アーム、ヘッドメカ廻りの動きはスムースです。
各ポジション時のカム位置に多少ずれがあったので調整したぐらいです。
テープスピードとワウフラ測定。
大分テープスピードが遅かったのと、ワウフラが0.1%ぐらいあったので、調整してワウフラを0.05%に抑え込みました。(スペックは0.06%以下)
続いて、再生のチェック。アジマスが大分ズレていたので、調整。高域補正回路で10K,15K,20Kが規定に収まるように調整。
再生ヘッドが少しお疲れかもしれませんね。(笑)
続いて、録音のチェック。確かに録音モードになり、録音のインジケータは光りますが、録音されません。併せて、消去もされません。
ということはアレです。(笑)
バイアス発振がNGなのですが、フィルムコン、トランジスタのパンクは白。
信号を追っていくと、トランジスタのコレクタからトランスに行く途中で信号が途切れてます。パターンをよーく見ると、バイアス電流制御抵抗のランドに熱によるものと思われる半田クラックがありました。
此処を修復して、録音できるようになったと思ったのですが、Lチャンネルは良いのですが、Rチャンネルのレベルが低いというか、録音されてません。
まだ録音の信号ラインに問題あり。そう簡単には終わらせてくれないようです。(笑)
今回は此処まで。その2に続きます。
直らなかったら、その2はありません。(爆)