本日は前から気になっていた部分をメンテします。
ドナーはこちら。ナカミチのプリアンプCA-70(1号機)です。
気になっていた点は以下の2点。
1.Lチャンネルのミューティング動作が不安定。(レベル変動)
2.ボリュームのガリ
では、早速1.の方から対処しましょう。
聴いている感じからすると、ミューティング切替リレーの接触不良と推測します。
AUX1入力に1KHzのテスト信号を入力し、プリアウトをオシロスコープに接続して観測した動画です。上段の波形が問題のLチャンネル、下段の波形は正常動作のRチャンネルです。
[ CA-70ミューティングNG]
波形を見ても、Rチャンネルがレベル一定なのに対して、Lチャンネルはレベルが変動していますね。
ミューティング切替リレーをコンコンと叩くと、同期してレベル変動がありましたので、リレーを交換します。
交換する新品のリレーです。
取り外した不良リレー(左の列)と新品リレー(右の列)ですが、型番の表記が枝番が付いて長くなっているのと、中国製、モールドが若干変わっていますね。
裏側も見てみましたが、
取り外したリレーは流し込まれている樹脂が黒色と白色の2種類に対して、新品リレーはケースのモールドとの境目がわからないぐらい近い色で且つフラットになるまできっちり樹脂が充填されてます。明らかに製造方法が変わってます。(笑)
取り外したリレーは底面にJAPANの文字がありますね。
交換が終ったので、続けて2のボリュームのガリ対応です。
ガリといっても、それほど酷くないのですが、気になると精神衛生上良くないですから。(爆)
基板から取り出します。
ビスでばらせるタイプのボリュームです。
接触子を接点洗浄剤をクリーニングします。
組み直して、半田付けして作業は完了です。
単体検査では問題がないので、ラックに戻して最終確認します。
ミューティング時のレベル変動も無く、ボリュームのガリも無くなって、動作は快調、気分は爽快です。
気のせいか、少しS/Nが上がったように感じます。(爆)