さて、ざっとクリーニングしたところまでの580Mでしたが、今回はメンテ(その1)です。
一通り動作する個体ということですが、この個体は前オーナーさんにより手が入っております。
その中の1つにインジケータと照明がオリジナルのムギ球からLEDに換装されています。LEDにするメリットとして球切れが無いという点があります。
が、元々電球を使う前提で回路設計されていますから、電流制限をしただけでは不都合がおきます。
・照明はトランスの2次側から抵抗を介するというAC点灯方式でした。ということで抵抗を追加しただけではフリッカーがでます。
・インジケータはトランジスタでドライブしてますが、オフ時に完全に0Vにならないため、ムギ球なら光らない電圧なのですがLEDでは薄っすらと点灯します。
この不完全な状態と照明用に白色LEDを使うとはっきり・くっきりしてしまう点がが違和感有りなのです。音に関係ない部分、見た目に関係ない部分まで完全オリジナルを求めることはしないですけど。そこはバランスです。(爆)
Before
[インジケータ(LED)]
[メーター照明(LED)]
ということで手持ちのムギ球を使って元に戻します。
After
[インジケータ(ムギ球)]
[メーター照明(ムギ球)]
なお、ムギ球ですがストック部品からインジケータ部には12V 45mA、照明部には12V 60mAを使用しています。サービスマニュアル指定のムギ球と完全同一ではないですが、OKとします。ここがバランスです。(笑)
よく見ないと気が付かないと思いますが、RECとPAUSEのタクトスイッチ下にある抵抗はBeforeは前オーナーが交換した非オリジナルの抵抗です。誤差5%のカーボン抵抗と思われます。STOPの下の抵抗はオリジナルです。下地の色が違うでしょ。
今回は近い色の抵抗に変えてます。スペック的に無駄な1%金属皮膜です。(笑)
後は、メーターカバーのキズもかなり目立つレベルだったので、研き作業で対処してます。
その2に続きます。