toby_Nakamichi’s blog

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カセットデッキの修理でもナカミチでは無いです。(A&D GX-Z9000その1)

ということです。(笑)




A&DのGX-Z9000で、SUPERGXヘッド、PLL-DD、dbx搭載モデルです。

今回は自分のものではなく、友人からの依頼品です。

一ヵ月ほど前に預かったのですが、急ぎの仕事を抱えていて手が出せずにおりましたが、片付いたので漸く着手です。。。(汗)

症状は電源投入するとカセットリッドが開きます。(イジェクト状態)
再生ボタンを押してもすぐにカセットリッドが開いて再生拒否。(笑)

早速見ていきましょう。



内部的にはすっきりしてメンテしやすそうなレイアウトですね。

原因はほぼメカだと思うので、メカユニットを取り外します。




再生動作に入れない原因は

・ピンチローラアームが固着により動かない
・メカ制御モーターのゴムベルトの劣化によりモード変更できない

と想定しました。ナカミチのデッキで良くある症状ですから。



ピンチローラーアームを取り外して、清掃してオイルを塗布します。

画像はサプライ側ですが、テイクアップ側も固着してました。

メカの可動部に乳化して劣化したグリースが高い粘度で纏わりついてますので、地道に除去します。

メカユニットを外したついでに、ゴムパーツであるアイドラーゴムとキャプスタンベルトも新品交換します。


[交換した劣化ゴムパーツ]

交換後に、駆動トルクを測定。





大体良い様で安心しました。


気を良くしてワウフラも測定して見ます。




公称スペックは0.025%となっておりますが、ほぼスペック通りです。





ふう、何とか再生まで出来るようになりました。(嬉)

サービスマニュアルに基いて調整していきましょう。
(多分その2に続きます。)