toby_Nakamichi’s blog

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Nakamichi 550メンテ

前回入手したときから2ヶ月も放置してしましました。。。(汗)

昨日やっと、重い腰を上げて着手しました。

右から音が出ない、ただしNRを入れると音が出るというものでした。

ドルビー基板を取り外して基板をチェックします。



このドルビー基板はカセットメカのすぐ脇にあって、接続はカードエッジコネクタでされています。
また信号を当たるにもパターン面がカセットメカ側にあり、また部品面側もリード部品で実装密度が高くプローブが触れません。

仕方が無いので、基板単体で動作チェックすることにします。基板を取り外して、信号入力及び電源をリード線を半田付け。信号は信号発生器から1KHzを入力して初段のトランジスタから追っていきます。

むむ、ちゃんとL側と同じレベルが出てますね。。。(汗)
ということは基板は正常。カードエッジ部分を接点クリーナーで綺麗にして、カードエッジコネクタ側も綺麗にしようとみたところで発見です。コンタクトが曲がって隣のピンとショートしています。無理に基板を差し込んでコンタクトを曲げてしまった様ですね。
これはプロの仕事ではないでしょう。(笑)

コンタクトを修正して、ドルビー基板を実装して動作チェックします。
はい、正常にR側が出力されるようになりました。

念のため、他にもカードエッジコネクタが数箇所ありますので同様にクリーニングとピンの状態チェックを実施しました。

さあ、不具合部分が直りましたので、何時も通りにサービスマニュアルにて調整していきます。
この機種の調整では、これまでナカミチの2ヘッドデッキとは違う点がありました。

生禄時の突然の過入力による歪みを防ぐためのリミッター調整、テープ残量がL側のメーターにより0%から100%まで読むことが出来る機能を調整でした。
当時の技術でこの様なことが出来たのですね。かなり正確に表示され、実用できるレベルにあることが判ってさらに驚きました。



最後にノーマルテープで自己録音再生でチェックします。
スペック的には周波数特性40~17,000Hz±3dB、ワウフラが0.08%以下ということで、もっとナローな音を想像しましたが、いやいや充分に音楽を楽しむことが出来るレベルにありますね。

これだから、未開拓モデルの調査は止められませんね。(笑)