ZXシリーズの末っ子ZX-5を入手しました。
以前にも入手したのですが、その時は手放してしまいましたので再度となります。
ZX-5は兄貴分のZX-7、ZX-9がナカミチオリジナルサイレントメカなのに対し、こちらはサンキョーのメカで
サイレントとは言えないです。がちゃんとはなりませんが、ガチャぐらいですかね。
多分ヘッドもP-8L、R-8Lではありません。CR-40、CR-30と同じP2H-3LとR-3Lではないかと思います。
前置きはこのぐらいにして、これは再生不可の個体です。
外観はフロントパネルのシミ・くすみ、天板のキズがあります。フロントパネルのしみは全面に広がっていて除去するのに少々時間が掛かりました。
外観が許容範囲になったので、気分良く修理開始です。
音が出ない場合は、電気的回路の問題で、再生できない=ヘッドが再生位置に来ない場合は、メカ上の問題であり、ヘッドベースの固着であることがほとんどです。今回もヘッドブロックを取り外し古いグリースを除去して新しいグリースを塗布しました。
また再生時のテイクアップ巻き取りトルクと早送り、巻き戻し時のトルクが細いことからアイドラーのすべりが認められましたので、ゴム組成の回復処理を実施して動作Okです。
これにより再生モードが正常になりましたので、サービスマニュアルに基づいて調整を実施しました。
作業完了後、試聴しました。やはり兄貴分のZX-7、ZX-9とは違います.カミソリナカミチのようなキレはあまり感じられずにゆったりとした感じですね。