先日入手したNakamichi Amplifier1を修理します。
一通りクリーング後に、サービスマニュアルに基いて唯一の調整となるアイドリング電流を規定値にあわせます。オフセット電圧は設計保証による無調整化ですね。
2.5mVから3.5mV間という事なので、取り敢えず下限値の2.5mVに設定。
試聴するとLR共にノイズっぽいです。
データとして歪み率を測ってみます。
出力ターミナルにダミー抵抗を接続します。
これをしないと入力がハイインピーのオーディオアナライザが逝ってしまいますからね。
抵抗両端電圧が約1V時の歪み率が約1.5%ですから、出力電力(約0.2W)を考えるとかなり高めですね。。。(汗)
ボリュームをグリグリした後は聴感上、歪みが減るので、ボリュームを接点洗浄剤で処置した後に再度チェック。聴感上歪みを感じなくなりましたが、数値としてはどうでしょうか。
歪み率が0.2%と改善されてますね。
これで、ひとまず(お手軽)作業は完了。お楽しみの試聴タイムです。(笑)
ソースは先日メンテしたLX-3にしました。
STASIS回路のTA-30に比べるとウォームな音だと感じました。
Receiverを含めたこのシリーズはSTASISからハーモニック・タイム・アライメント理論に変わっています。NFBを最小限にするという点は同じですが、実機を眺めると出力に発振防止のコイルが入っています。STASISでは入っていませんでしたから、NFB量が増えたのかもしれません。それとTA-30ではローカルレギュレータの熱設計に?な点がありましたが、そこは改善され、また基板もベークから紙フェノールにアップグレードしている点も正常進化していて安心しました。(笑)