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CDP2 2号機(その2、完結編)

前回はベルト類の交換及びメンテし、リミットスイッチ系の確認時にイジェクトスイッチのレバーが根元からポッキリ、筐体内を探すも残念ながら残骸無し。常時オンという状態が確認出来たところまででした。

その続きです。

対処法としては

1)現在のスイッチを修復
2)新品スイッチに交換

と大別すると2つ。

では、1)から検討します。
1-1)スイッチを分解
1-2)常時オンとなっている原因究明
1-3)原因回避策
1-4)破損して紛失しているレバーを新規に作成
1-5)取り付け
1-6)確認

次に2)は

2-1)サイズ的に近いスイッチを検索
2-2)マウント方法の検討
2-3)取り付け
2-4)確認

とそれぞれの作業を分解すると2)の方が作業時間は短く、耐久面でもメリットがありますね。

ネットで小さいリーフスイッチをひたすら探しました。

候補はいくつかありましたが、入手性からオムロンのスイッチを手配。



到着しましたので、早速取り付け方法を実機で現物合わせしながら検討。



何とか取り付け、トレーを差動点まで移動させて電気的、機械的に問題が無いことを確認できました。


これでトレーが無事にイジェクト、ローディング、ディスクチェンジ出来るようになりました。


では、サービスマニュアルに沿って調整する前に再生させたところで、また問題が発生。ディスクを吐き出してしまいます。。。

以前作成した冶具を接続して、RF出力をオシロで確認します。

出力が安定していないですね。
以前修理したCDP2の1号機と同じ症状です。

RF基板を取り出します。




ケミコンを順番に取り外して、容量をチェックします。



犯人はコヤツでした。



全てのケミコンを新品に交換。
アクセスした序でに念をいれ、ピックアップも新品に交換しておきます。

これでRF信号レベルも取れるようになったので、サービスマニュアルに基いて一通りの調整を実施します。



1KHzの信号でのディストーションです。

カタログスペックには届きませんが、0.0690%と実用上問題無いレベル。



最後にヘッドフォンで試聴します。
良いです。CD-Rも問題なく再生できますね。