toby_Nakamichi’s blog

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初対面

今週の木曜日にナカミチ・ドラゴン開発時には技術次長であった小林耕三さんとお会いすることができました。

小林さんは「K.Kobayashi Tuning」として自身のコンポーネントブランドをリリースされたことでも有名で、後に技師長を務められた方です。其の方にお会いできるとはナカミチファンとしては、夢のようなことです。

経緯は、ドラゴン設計者である小林さんへの雑誌インタビューがあり、同モデルの撮影機提供者としてお願いして同席させてもらったのです。(役得・・・)

インタビュー場所は都内某所の貸会議室で9:30から12:00の3時間弱。

インタビュアーはステレオ時代の編集長である澤村信氏と編集者の牧野茂雄氏。
注)牧野さんは現在フリーランスのライターとしてご活躍中(過去にニューモデルマガジンXの編集長)



[my ドラゴンと小林さん]

限定公開としましたが、雑誌リリース前であり「ネタバレ」になってしましますので、インタビュー内容について此処では公開しません。後日お会いした方に、こっそりと。(笑)
基本的に離れた席で、あくまでもリスナーとして聞き漏らさないようにしていましたが、途中何度か話が振られることがありました。(汗)

インタビューが終わった後、10分ほどドラゴン追加撮影で時間がありましたので、フリートークをさせてもらいました。その一部を記載します。

小林氏:T-100は持っていますか。
私:持っています。海外オークションで2年掛かりで入手することができました。一台でデッキのワウフラ、テープ速度、f特、レベル、歪率を調整することができるのでとても重宝しています。これはやはり個人向けでは無くてナカミチのサービス向けに製品化されたのでしょうか。
小林氏:そうですね。サービス以外は製造ラインでも使っていました。あのプラズマメーターはとても針のメーターに近いぐらい分解能が取れるのですよ。回路もモジュール構造になっていて、メンテもし易くなっています。
私:高さ3cmほどの基板をモジュール構造で作られていることにエンジニアとても感銘を受けました。
小林氏:これは自分でも良く出来たモデルだと思っています。

[中略]

私:1000というDAT、CDのモデルがありましたが、このシリーズでセパレートアンプなど製品化する構想とかは無かったのでしょうか。
小林氏:いや、それは無かったですね。
私:そうですか。自分としてはあのシリーズで是非リリースして頂きたかったと思っています。
小林氏:それは全く無かったのですが、あの筐体はアルミを多用しているので結構なコストが掛かっているんですよ。
私:自分も製品開発時に、筐体設計者とアルミの引物で作る際に色々と検討した経験がありますので良くわかります。

[後略]

という感じのフリートークでした。実質的に私がインタビュー(質問攻め)した感じかもしれません。(爆)
とても物腰が柔らかくて朗らかで穏やかに話される方で、当時のナカミチの製品開発の裏話を聞くことが出来、とても貴重な時間でした。

牧野氏:またお会いできたらと思います。ナカミチ談義しましょう。
私:機会がありましたら、是非お願いします。
澤村氏:ご自宅に伺ったのですが、本当にナカミチの館なんですから、一度行ってみた方が良いですよ。

と、最後インタビューが行われた会議室を後にする際の会話です。

牧野さんとも今回初対面だったのですが、会議室のあるビルからドラゴンの入ったダンボールを持って駐車場まで運ぶ際、小雨が降っていたのですが牧野さんが傘をかざして送ってくれました。
歩きながらの会話で、実は牧野さんもZX-7を2台お持ちだということが判明しました。「なぜ2台持ちなのですか?」という私の質問に対して「とても気に入っているので予備としてですよ。」と。
予想はしていましたが、私と全く同じ考えでした。(笑)

ステレオ時代のNO.3は11月発売予定とのことです。
このインタビューがどのような記事となるのか、今からとても楽しみです。