toby_Nakamichi’s blog

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Nakamichi 700ZXEのプチメンテ

今日は700ZXEで前から気になっていた点をメンテしました。
 
気になっていたのは、以下の2点。
 
1)上部カバーとフレームの接触部クッション材の劣化。
 
2)電源用トランジスタのシリコングリスの劣化。
 
まずは、劣化したクッション材をフレームに傷つけないように注意しながら、カッターで9割がた削ります。
その後はアルコールとナイロン製のヘラ(接着剤付属のヘラ)で丁寧に残りを取り除く(脱脂も兼ねる)
 

 
クッション性が無くなって、カチカチです。(柔らかめのプラといった感じです)
 
新しくゴムスポンジを同じ寸法にカットして取り付けます。
 

 
フロント側に2個、リア側に3個ありますので同様の作業を実施しました。
 
続いて電源用トランジスタのシリコングリスの再塗布です。
この時代は放熱用アルミプレートとトランジスタの放熱部分の間に入っているのは絶縁シートではなくマイカ板(雲母)ですから再利用する場合は割らないように注意が必要ですね。
トランジスタ側、アルミプレート共に綺麗にシリコングリスを取り除いて、新しいシリコングリースを薄く塗り
逆の手順で取り付けます。ビスとアルミプレート間に入っているナイロンスペーサは忘れずに取り付けないとトランジスタのプレートとフレームグランドがショートして大変なことになるので特に注意が必要ですね。
取り付け完了後、テスタでトランジスタのプレートとアルミプレート間の導通していないことを確認すると安心です。
 

 
またナットにゆるみ止めでネジロックをしました。
私の修理及びメンテはオリジナル重視を尊重します。例え音には影響がない処でも例外ではありません。例えばタイラップでは黒なら黒、白なら白、結束チューブなら同じものを使います。拘りですね。
 

 
プチメンテでしたが、気になっていたのですっきりしました。