toby_Nakamichi’s blog

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本日の作業(2022/03/03、ナカミチPA-70CEその2)

 

本日の作業は前回作業に引き続き、パワーアンプPA-70CEのメイン基板のメンテ作業を行います。

 

 

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筐体からヒートシンクを取り外すには、10本のネジを外すだけなのですが、

そこから更にヒートシンクからアンプ基板を取り外すには

 

・リミッター回路からのケーブルを外す

・正負電源、グランド、SP出力のターミナルネジを取り外す

・リアパネルのライン入力ケーブルを外す(半田)

・グランドケーブルを外す(半田)

サーミスタ基板のネジを外す

・パワートランジスタ(18個)の取付ビスを外す

・基板取付ビスを外す

 

と結構な手数が必要でした。。。

 

アンプ基板が取り出せたので、基板のメンテ作業を行います。

 

まずはリード曲げ方向不良の修正です。

赤丸で囲った部分、部品およびジャンパ線のリードがパターン上に被る形で曲げられて半田付けされています。パターンは剥き出しではなく、レジスト剤によってコーティングされていますが、被覆は強固ではなくリード線の先端により傷つけられば、ショートしますし、現時点でセーフだとしても将来的にショートする可能性が高くなります。

 

 

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(修正前)

 

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(修正後)

 

リードを起したり、パターンのラインに沿わせるなどして適正化します。

続けて部品の交換です。

 

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パワーリレーとケミコンを交換します。画像には映っていませんが、ほかにペアFET、半固定VR2個も交換します。

 

ペアFETは正規の2SK240-BLが3個入手出来たので、そちらを組み込もうと考えておりましたがIDSS、VGSを測定した結果、ペア内および2個での差が想定した値より大きく、それよりも揃っている先日作成した2SK240もどきである2SK170ペア品を使用することにしました。

 

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上段がメンテ作業実施後で下段はメンテ作業実施前です。(部品面からの画像)

 

カセットデッキのメイン基板などに比べると、基板は小さめですがパワートランジスタや電力抵抗、ターミナルなどはコテ先温度が下がりやすく、パターンを傷めないように神経を集中するので疲れます。

 

LR両チャンネル分の半田作業が終了後、フラックスを洗浄、目視チェックをし、基板コーティング剤を塗布して本日の作業は完了です。

 

次回は、基板を組み込んでいきたいと思います。その3に続きます。