本日の作業は、昨日入手したナカミチのCD/カセットプレーヤーのメンテ作業です。
果たしてどのような作りなのか、興味津々です。
いつも見ているセットよりも二回りもコンパクトな筐体を開けます。
CDプレーヤー部は、スロットイン方式では無いのでシングルトレイのプレーヤーのメカとほぼ同等なのは予想通りでしたが、カセットプレーヤー部はスチール製のプレートが幾層にも重なったつくりに少しビックリです。ナカミチを含めて、カーオーディオのカセットプレーヤーの中を一度も見たことが無いからでしょう。
まず、CDプレーヤー部の動作チェックしました。
1.トレイをオープンしても、すぐにクローズする。
2.ディスク挿入しても、TOCの読み出しが出来ない。
1は恐らく、位置検出スイッチの接触不良によるものと想定。サービスマニュアルのブロック図からトレイ下部にあるリーフスイッチを特定し、クリーニングする。
これまでのCDPでは、トレイレールに組み込まれたマイクロスイッチでしたが、このモデルは違いましたね。カムの終端でリーフスイッチがオンになる作りです。
ピックアップレンズのクリーニング、ギア、カムなどのメカパーツのクリーニングを実施。
CDの調整VRであるフォーカスゲイン、トラッキングオフセットなどを一律、センターにする。
サービスマニュアルに基づいての調整を開始。
VCO周波数の調整。これが結構ズレてました。規定では4.4MHz±10KHzのところが200KHzも低かったです。調整後、なんとかTOCの読み込みが出来る様になりました。
調整項目を順に進める。アイ・パターンもそこそこの波形ですね。
CD部は調整完了したので、引き続いてカセットデッキ部の調整。
カセットの排出、ヘッドなどの駆動には小型のプランジャーを使っているんですね。
調整項目であるドルビーレベルの調整、アジマスの調整の2項目でカセット部は全項目終了。調整部分が少ないですね。
最後に、ゴム足が欠損しておりましたので、サイズ的に近似のタイプを貼って、メンテは全て完了です。
メンテ作業完了後の恒例、お楽しみの試聴タイムです。
いつもはPCスピーカーとして稼働しているナカミチのコンパクトスピーカーであるSP-4Sを接続します。
このシステムで組み合わせられるスピーカーはコンパクトな2ウェイですから、この方が相性的に良いハズと読みましたが、大正解です。トーンコントールをバス、トレブル
共にセンターで感覚的にフラットになります。R-1とS-1(スピーカー)を組み合わせたシステムであるRS-1のスピーカーと周波数特性が似ているのかもしれませんね。
こうなると確認のために、S-1も欲しくなったりします。。。(笑)