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2020年スピーカーを作ろう第二弾(その4-最終回)

 

前回のその3に続いて、その4(最終回)です。

 

塗装工程でかなり塗り重ねをしたので、時間が掛かりました。

 

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当初の予定では艶有り仕上げにしようと思っていたのですが、思った以上に導管が深かったので、なんちゃって鏡面仕上げからセミオープンボアの半艶仕上げにしました。エボニーの杢目も割と主張があるので、全艶有りだと押し出しも強いですし。。。

 

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組み上げるための全部材を準備。

 

 

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吸音材のフェルトを貼り、ネットワーク基板を底板に固定し、そこからスピーカーターミナルとスピーカーユニットに配線。ユニットを固定して完成です。

 

自室に持ち込みます。

 

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リアバスレフ。ポートはダクト臭を減らすためのテーパー付きです。

スピーカーターミナルは造りのしっかりとしたもの。恐らく、Z700の時と同じものですね。

 

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待ちに待った試聴タイムです。

 

 

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音工房Zさんの試聴会ではライバルであったB&W805に対して、個人的に僅差で805に軍配を上げたのですが、想像では自室ならもっと良い出音なのではないかという予想から注文しました。とはいうものの、実際に聴くまでは多少不安もあったのも事実ですが、結果は。。。予想は間違いでは無かったです。(笑)

 

これまで、音工房さんのフルレンジ1発の製品はZ600、Z700で経験してきました。音像のシャープさ、音の鮮度のためにフルレンジ1発に拘った製品なのですが、今回はB&W805を低価格で凌駕しようというコンセプト。そのためにツイーター、ウーファーは既製品ではなくオリジナルユニットを開発。またネットワークも、メーカーがあまり採用しない6dB/Octを採用。ウーファーにコイル、ツイーターにコンデンサをそれぞれ1個配置。ネットワーク素子による鮮度劣化を廃するために最小限の素子としてます。可変式アッテネータや抵抗でユニット出力を揃える必要も無いのも、予め開発時の仕様に織り込み済みだからですね。

 

このコンセプト通りに完成されていて、フルレンジ1発の音像のシャープさ、音の鮮度を保ちつつも、各楽器のポジションが目の前で演奏している様に見え、そして低域から高域まで癖の無い(違和感が無い)すっきりとした出音でした。

 

B&W805(ノーチラス/ダイヤモンド)が買えないから我慢して、Z1-Livornoではなく、音が良いからZ1-Livornoを選ぶ。ハイ・コストパフォーマンス機であることは間違いないですね。

 

え、でも自作はやったことないし、苦手だという方。

それでしたら、完成品のZ1-Livorno(S)もございます。(笑)