今回は電源タップを改造してゼロクロス化してみました。
随分前になりますが、市販の電源タップを改造してオンオフを外部からリモートする機能を組み込み、コントロールアンプ(CA-70)の外部電源リモート信号を使って制御してました。
ただ不満だったのは、電源タップとしての基本性能(内部配線材、コンセント)とケースがプラスチックという点でした。
また、商用電源は50Hzまたは60Hzでサイン波ですが、電源オンオフ時にはこのサイン波とは非同期であることから波形の途中でオンオフすることになります。
それに対してゼロクロススイッチはオンオフは0V、つまりゼロクロスで電源オンオフされるのです。これのメリットは電源投入時のラッシュカレント(突入電流)が軽減されるということです。ビンテージアンプなどでスライダックを使って電圧を徐々に上げていくという運用をされている方も居られます。
と能書きが長くなりましたが、それを作ってみたということです。(爆)
これは改造前の入手した10口と8口のテーブルタップです。
非磁性体であるステンレスビス、ステンレスプレートなどのパーツ選びで真面目に作られてます。そしてリーズナブル。オーディオ用となると電源、ケーブルは一桁二桁高額な商品が多いですから、これは大事ですね。(笑)
こんな感じの追加パーツを用意しました。
ゼロクロススイッチが写ってませんね。。。
10口は両切りスイッチのパネルを電源オン時のパイロットランプ、オンオフ制御信号を入力するためのφ2.5のジャック、3Pコンセント(非連動用)。この下にゼロクロスユニットが入ってます。8口はパイロットランプ無しで3Pコンセント(連動)、オンオフ制御信号を入力するためのφ2.5のジャック、2Pコンセント(非連動)にしています。
全体像としてはこんな感じです。
少し試聴しましたが、音響的には変化は無いと思います。(爆)
完成後、後学のためにゼロクロス波形をオシロで撮ってみました。
(DC24Vの制御信号でトリガーしてます)
[電源リモートオン時]
ゼロから波形が立ち上がっていますね。
ちなみに左の小さい部分の波はリークだと思われます。
[電源リモートオフ時]
やはり電源オフ時もゼロ点でオフになってますね。