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ナカミチT-100修理

 
先日譲り受けたT-100ですが、壊れておりました。(笑)
 
ということで修理します。
 
故障の状態ですが、
 
・歪み率測定時に歪み率がフルスケールオーバー
ワウフラッター測定時に、ワウフラ値がフルスケールオーバー
・レベル測定時に、R側がフルスケールオーバー
 
このT-100はサイズをコンパクトにするために、機能ごとに7基板に分け、立ててアッセンブリーされています。
 
 
内部的にはこの機能毎の基板以外に、マザーボード、電源回路、表示用ドライバがありますが、こちらは問題ないでしょう。
 
簡単に不具合部分の切りわけを行うために、動作品と基板を交換して動作チェックします。症状からの予想として、3.ワウフラッタ基板、4.ディストーション基板、6.アナログ乗算基板が怪しいです。(笑)
 
 
動作品に不具合品の6.アナログ乗算基板を差して動作チェック。
レベル測定時に、R側がフルスケールオーバー状態で不具合品と同症状になりました。
 
 
不具合品に動作品の6.アナログ乗算基板を差して動作チェック。
レベル測定時のR側がフルスケールオーバー状態にならず正常動作となりました。
 
この状態でさらに動作チェックを進めます。
不具合品に動作品のワウフラッター基板を交換すると正常動作。
 
 
不具合品に動作品の歪み率基板を交換すると正常動作。
 
 
ということで、不具合基板の特定が出来たので各基板を修理します。
 
これまでの経験から怪しい部品を交換します。
 
 
途中は省略します。(爆)
 
 
 
 
すべて正常動作するようになりました。
 
この修理は正常動作品が無いと出来ない方法です。
 
無い場合は、基板の延長基板を作ってオシロで信号を追っていく方法になりますので、正常動作品があるというのは修理に強力な武器になりますね。