toby_Nakamichi’s blog

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hifidoから3

先日のhifidoで気を良くして、ウォッチしていたらまたジャンク品で気になるものが
ありましたのでポチしました。



ジャンク品でも保証付品と同じくエアキャップ+発泡スチロール材を緩衝材に使った丁寧な梱包で安心して受け取れます。

今回は、2ヘッドのカセットデッキであるCassette Deck2です。




例のごとく、ざっとクリーニングして動作チェックします。





電源オン、操作無しにも掛からずメカが動き出してエラー表示。

「電源入りますがイジェクトしないためジャンクです」ということでしたが、イジェクトはできましたけど。。。(笑)

だいたい原因は判るので、メカを取り出して一通りメンテすることにします。



摘出したら、

・リーフスイッチの接点清掃(カセットリッド開閉検出用、モード検出用3個)
・ピンチローラーシャフト清掃・グリスアップ
・キャプスタンベルトチェック(今回は清掃で交換せず)

なお、このメカはリールモーターはギア駆動なのでアイドラゴムのメンテはありません。



組み上げたら、メカを戻さずに動作チェックします。



エラーは無くなり、早送り、巻戻し、再生できるようになりました。

と、思ったら再生してしばらくすると勝手に停止します。
停止する時間はバラバラ。。。(汗)

テイクアップ駆動トルクと、バックテンショントルクをチェックします。



規定はテイクアップ駆動トルクは45±5g-cm。バックテンションは1.5~5g-cmのところ、それぞれ47g-cmと2g-cmとなのでOKです。

むむむ。
後は、テープエンドと検出して停止するぐらいです。

ということで、オシロスコープを使って確かめます。
ch1にリール回転検出パルス、ch2にリールモーター駆動信号を接続し、トリガ条件はch2の立下りのシングルモード。獲物(現象発生)を待ちます。

しばらくして戻ると、網に掛かってました。(爆)




リール回転検出はテイクアップハブリールの裏側に90度ずつ(4分割)黒、シルバーが交互になっていて、それに対してフォトリフレクタ(反射型)の光が反射するように配置されてます。つまりリールが1回転すると、パルスが2個出力されることになります。ch2の波形が立下がったところの直前のch1を見るとそれまでのパルス幅より短くなってますね。これによりテープエンドと判断して停止すると。

では、なぜパルス幅が短くなるのか?

対象のフォトリフレクタを外して特性チェックしていないので、想像になりますがフォトリフレクタ内のLEDの輝度低下またはフォトトランジスタの感度低下により受光エリア(シルバー)で閾値付近をバラついたと。

残念ながら手持ち部品が無かったので、機械的レイアウトを調整して動作チェックします。

これで、90分テープを2往復しても落ちなくなりました。
なんちゃって対応なので将来的には部品交換したと思います。
なので部品は手配済み。(笑)

この後はサービスマニュアルに基いて、調整しての試聴します。



何て事が無いようですが、2ヘッド+ノーマルテープで20KHzが-2dB以内に収まるのにはいつも感心しています。
アフターモニタ機能が不要なら、3ヘッドの必要は無いのでは・・・(笑)