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Nakamichi 482Z

久しぶりにデッキを修理しました。
 
今回は、Nakamichi482Zで、再生できないジャンク品です。
 
問題点は以下の3点でした。
 
・カセットリッドが引っ掛かり、イジェクトボタンを押しても開閉できない。
・再生ボタンを押してもヘッドがあがらない。
・早送り、巻き戻しができない。
 
カセットメカが水平ではなく傾いて取り付けられているために、カセットリッドがフロントパネルと接触していましたので、フロントパネルを取り外し、カセットメカを正しくセットすればOkなのですが後々を考えてカセットメカを取り出します。ヘッドがあがらない原因は、ヘッドメカ動作支点の固着又はメカ駆動ベルトの劣化のどちらかです。
 
ヘッドメカ動作支点の固着はありませんが、今後の予防策として分解清掃しグリスアップを施します。
これを行うと、テープパス+ヘッドアジマス調整が必要になりますが、どのみちアジマスは実施しますので問題ありません。もう一方の駆動ベルト劣化が原因でした。交換後、確認を含めカム動作点の調整を実施です。
 
早送りと巻き戻しは、ほぼアイドラーのスリップが原因です。特に減っては居なかったので、今回は交換ではなく清掃でOkとしました。
 
カセットメカの動作確認のため、制御ケーブルのみを接続してチェックします。
コストダウンのためでしょうか、録音、再生、ポーズの3個にイルミとして電球が使われていますが2個切れていました。供給電圧を測ると27Vなので、28V定格ぐらいの電球でしょうか。手持ちの電球は12Vと8Vしかなかったので、3個ともLED化しました。オリジナルの電球より赤、緑の彩度がアップしました。。。
 

 
一連の操作に対して動作に問題ないことを確認し、内部の清掃とプリント基板の半田状態を確認とカセットメカを取り外す際に削除したタイラップを同じ場所で結束して、サービスマニュアルに基づいた調整をして完了です。
 
規定どおりの調整+バイアスセンター位置でも結構高音が持ち上がる特性です。
DolbyCをオンにすると更に持ち上がりますので、BAISは下げて録音してみましたがそれでもまだ。。。
価格帯を考えての音作りでしょうかね。
 
 

 
時間が無くて、手付かずの機器が まだこれ以外にあります。
楽しみはゆっくりと。。。