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Nakamichi 700ZXL復活へその3

前回は再生できるようになったところまでですね。
 
今回は「録音ができない」ところを修理に着手します。
 
まず原因を絞り込むために症状をもう一度確認。
 
録音済みのテープに録音+モニターを再生にすると、録音だけでなく消去出来ていないことが判明しました。
 
ということは、バイアス信号が出ていない事が原因のはずで、オシレーター基板を調べます。
 

[オシレーター基板(修理後)]
 
消去ヘッドにつながるコネクタにて波形を確認すると、多少ノイズがある程度で出力は無しで、ここがクロ決定。
 
トランジスタ2個による発振回路です。
 
録音時にLow(0V)になる制御信号でPNPトランジスタを制御して発振回路に電源を供給していますが、録音モードにしても電源がきません。調べるとこのトランジスタのエミッターから発振回路につながるヒューズ抵抗が焼損していましたので交換。
これで電源が供給されるようになりましたがまだ発振せず、ということで帰還用の「オレンジ」色のコンデンサを調査。
 

[故障したコンデンサ]
 
取り外して、容量を測定すると測定不能。ということで内部短絡して抵抗になってました。。。。
 
1つは正常でしたが、2個とも新しいコンデンサに交換して、波形出力を確認。Okです。
 
トランスのコアを調整にて規定の105KHz±1KHz以内に調整しました。
 
そして録音を試みます。
 
はい、音質は?ですが、無事に録音できるようになりました。
 
録音動作を続けると、録音信号ラインで時々発振することが判明。
 
オートキャリブレーション機能の復活前に新たな問題を発見。
 
完全復活まではまだまだ先が長そうです。。。